20代に急増?!
自分の命と
子宮を守るために
ほかのがんと比べると、20〜30代の罹患率が高く、女性特有のがんの中では子宮頸がんが70%近くを占めています(10万人あたり・上皮内がん含む)。
子宮頸がんの発症年齢は、出産年齢のピークと重なっています。
20代のうちから検診を受けることは、自分の命と、赤ちゃんを宿す子宮を守ることに繋がります。
出典:国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」
全国がん登録に基づく全国がん疾患数・率 2016-2018年より
20〜30代における
女性特有のがんの罹患率割合
(10万人あたり)
「子宮頸がん」って
どこのがん?
子宮がんは2種類あります。
子宮の入口にできるがんが「子宮頸がん」。
子宮の奥の子宮内膜にできるがんが
「子宮体がん」です。
子宮頸がんは30代前後、子宮体がんは
40〜60代に多く発症します。
子宮頸がん | 子宮体がん | |
---|---|---|
がんの場所 | 子宮頸部 | 子宮体部 |
主な要因 | ヒトパピローマウイルス | 女性ホルモンの乱れなど |
好発年齢 | 20〜40代 | 40〜60代 |
自覚症状 | 無症状(初期) | 不正性器出血 |
性交渉で感染?!
ウイルス感染から
がんに進行?!
子宮頸がんは、性交渉で感染するヒトパピローマウイルス(HPV)が主な原因と言われています。性交渉の経験がある女性の80%以上が一度は感染します。
感染しても約90%は自然に排除されますが、感染回数の多さや、免疫力の低下、喫煙習慣などが原因で感染が持続し、病変が進行して子宮頸がんとなってしまいます。
男性も感染する?!
HPVは男女関係なく日常的に人が持っているウイルスです。
男性も感染しますし、何度でも繰り返し感染します。
性交経験がなければ、
検査を受けなくてもいい?
子宮頸がんの約95%はHPVによるものとされますが、約5%は性交渉の有無にかわらず発症します。
受診者の他の状況と併せて、今検査をしたほうがいいかどうかは担当医が判断しますので、検診受診時もしくは予約時に相談して下さい。
自覚症状はないけれど、
予防はしやすい!
子宮頸がんの前の段階では、不正出血などの自覚症状はほぼありません。
自覚症状が現れてからでは、病変が進んでいることも多いです。
検診により、がんになる前の細胞や治療可能な早期のがんを見つけることができます。
HPVワクチン接種と併せて「最も予防しやすいがん」とも言われています。
予防するには?
子宮頸がんの予防には、ワクチン接種と検診の両方が推奨されています。ワクチン接種で子宮頸がんの約70%を予防、残りの30%は検診を受けることで、前がん病変の早期発見が可能になり予防ができると言われています。
「ワクチンを受けたから大丈夫」ではなく、2年に1回、定期検診を受けることをおすすめします。