2018年11月アーカイブ

12月1日放送
 
富士山麓日記。
賑わう5合目とは裏腹に「御中道」はひっそりと秋を迎えていました。
 
カメラを構え、皆さんがひっきりなしに撮影しているのは…、
富士山です。
 
 
・・・
 
 
ハクサンシャクナゲ(白山石楠花)は、厳しい冬を越えるための硬い冬芽を出しています。
 
視界が開けました。
左側が富士山の山頂ですが、雲がかかって見えません。
 
その先はまた見事な紅葉を迎えたカラマツの森の中。
 
5合目の喧騒が嘘のような、秋の「御庭」。
天気も良くなり、富士山も頭を出しました。
11月24日放送
 
紅葉を迎えた林道の森の中、白い綿毛が飛んでいました。
富士山が、雪に覆われ始めました。
 
はっきりと見える登山道、まだ本格的な雪とは言えません。
降り積もる直前、といったところでしょうか。
 
 
・・・
 
 
夏の終わりから秋にかけて、花を咲かせるフジアザミ。
咲き終わり、できた種は乾燥すると開いて落下します。
 
そして風に乗り、遠くまで運ばれ、
うまく着地できれば命をつなぐことができるのです。

11月17日放送

 

うっそうとした青木ヶ原樹海で、木々が倒されていました。

 
樹海の空が、ぽっかり空いています。
精進口登山道を入ってすぐの青木ヶ原樹海の中で、たくさんの木が倒れていました。
倒したのは、台風です。
 
 
・・・
 
 
悪いことばかりではありません。
 
被害はもちろん大きなものですが、空が抜けることで太陽の光が差し込み、
 
 
他の様々な植物が育つ、世代交代の場所にもなるのです。
 
ヒトツバカエデ(一葉楓)は鮮やかに黄色く色づき、ミヤマシキミ(深山樒)は花のつぼみをつけています。
 
太陽の光を浴びて、倒れた木を養分にまた新たな命が、育まれていくのです。

11月10日放送

 

富士山麓日記。
梨ケ原草原の秋の風物詩、
ススキの変化を追いました。
 
梨ケ原といえば、ススキ(芒、薄)の大草原です。
 
8月上旬、穂が出始めました。
夏至と秋分の間、立秋を迎える頃です。
 
 
・・・
 
 
強い風が吹くと、ススキは、
穂から、綿毛のついた種を飛ばします。
新天地を求め、旅に出るススキの種。
 
 
日当たりのよい場所で、新たな草原を作り、
様々な植物の生える礎となるのです。
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