山梨県総合計画 第4回

今月は、去年12月に策定されました山梨県総合計画についてお伝えします。先週に引き続き「2040年の山梨県の将来像と戦略」について、政策企画課の小林江美子さんに伺います。
 
小松アナ:前回は2040年の山梨の5つの将来像のうち、産業と教育について伺いました。残る3つはなんでしょう?
小林さん:「誰もが活躍できる社会」、「安心できる生活」、「快適な生活空間」の3つです。まず「誰もが活躍できる社会」、の将来像では、性別、年齢、国籍や介護などの家庭事情にかかわらず、職場や地域で活躍できる「環境」が整備され、社会全体で子どもを育てる意識が根付いています。そのような将来像を実現するために、子育て支援の充実や働き方改革の推進、就業環境の整備などを進め、誰もが生涯を通じて、その人らしく働き、地域で活躍することができる環境づくりを進めていきます。二つ目の「安心できる生活」の将来像では、健康寿命がさらに伸び、国内最高水準を維持しています。また、医療や介護、福祉など地域で必要なサービスを受けることができ、見守りなどを行う「家庭用ロボット」の普及によって、誰もが地域で、安心して生活することができています。安心して生活することができています。さらに、温暖化などの地球規模での環境問題についても、豊かな自然環境の保全と活用の両立や、太陽光、水素エネルギーの活用などによって、県民の皆さん一人ひとりが、身近な問題として取り組んでいます。
 
小松アナ:山梨の豊かな自然の中で長生きできるなんて恵まれていますね。ではそのための戦略は?
小林さん:保健・医療・福祉については、必要な人材の確保や、体制の整備によって、充実を図っていきます。また、持続可能な社会への転換に向けて、自然環境の利用と保全のバランスを取ったり、再生可能エネルギーの普及や、CO2の排出抑制による地球温暖化対策に取り組んでいきます。最後の「快適な生活空間」の将来像では、高速鉄道や高速道路網などが、ヒトやモノの流れを支えて、産業の基盤となり、自動運転の実現などにより、公共交通が利用しやすくなり、日常生活を支えています。また、災害に対応した防災、減災のできる取り組みが進み、地域コミュニティの強い絆のもと、快適に生活できる環境が整っています。この将来像を実現するための戦略では、交通インフラなどの整備、防災・減災を含めた災害対応の強化、暮らしを支える生活環境やコミュニティの維持・活性化の支援など、ハード・ソフト両面にわたり、産業や生活の基盤づくりを進めていきます。
 

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