山梨県総合計画 第1回

今月は、去年12月に策定されました、これから山梨県が目指す姿を示し、県政運営の指針となる総合計画について、4回に渡りお伝えします。初回は総合計画の基本的な考え方について政策企画課の進藤聡さんに伺います。
 
小松アナ:県の取り組みの設計図とも言える総合計画の基本理念について教えてください。
進藤さん:全国的にそうですが、山梨県も、人口が減り、少子高齢化が進んでいます。その中で、地域経済や県民生活に関わる様々な課題に取り組んでいかなければなりません。その一方で、リニア中央新幹線など、県民の生活に豊かさをもたらす可能性がある国家規模のプロジェクトも進行中ですし、AI、IoTなどの情報通信技術が急激に進化していて、世界的に第4次産業革命と言われる大きな変化が生まれつつあります。今、この大きな変化、機会を県民の生活に結びつけ、未来に向けて「前進」する取り組みが求められています。この計画では、目指すべき姿を『県民一人ひとりが豊かさを実感できるやまなし』として、一人一人が抱く夢や希望が実現される県、もっと豊かさを実感できる県を目指しています。
 
小松アナ:そんな豊かさを感じるための取り組みの方向性は?
進藤さん:まず、ベースとして、経済的な豊かさを維持・向上させていくことが必要です。そのため、時代に対応した付加価値の高い産業の振興に取り組んで、県内経済の活性化を図っていきます。そして、将来の山梨を創っていく世代が、個性を生かしながら地域で活躍できる人材となるように、次代を担う若者への大胆な投資を行って、幼児教育から学校教育、学び直しの場まで、様々な学習の場を提供していきます。また、年齢とか、性別、障害や疾病の有無、国籍、子育てや介護などの家庭の事情などに関わらず、誰もが、生涯を通じて活躍でき、生きがいを感じることができる社会づくりを目指します。さらに、保健・医療・福祉の充実や、自然環境と調和した持続可能な社会への転換、産業や生活を支える基盤となる各種インフラの整備、良好な生活環境やコミュニティづくりなどを進めることとしています。現在の山梨県の最も重要な課題である人口減少については、こういった施策を積み重ねた結果がその対策となると考えています。経済が活性化し、将来を担う人材が育ち、誰もが活躍する場があれば、山梨が最も住みやすい場所となりで、人口減少の流れを変えて行こうと考えています。

 

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