ジェネリック医薬品

9月は健康をテーマに特集します。今回は「ジェネリック医薬品」について県衛生薬務課の赤池 翔さんにお話しを伺います。
 
小松アナ:ジェネリック医薬品とは、どういうものか詳しく教えてください。
赤池さん:ジェネリック医薬品は後発医薬品とも呼ばれ、先発医薬品いわゆる新薬の特許が切れた後に発売されるもので、開発費が安く抑えられることから、一般的には先発医薬品に比べて価格が安くなっています。低価格といっても、原料から製造、販売まで国の定めた厳しい審査基準をクリアしているため、品質、有効性、安全性は先発医薬品と同等です。ジェネリック医薬品をお使いいただくと、患者負担の軽減や医療保険財政の改善に役立つことになります。しかし、日本は欧米諸国と比較してジェネリック医薬品の使用が進んでいないのが現状です。
 
小松アナ:山梨県ではどのくらい普及しているのでしょうか?
赤池さん:国は80%の使用目標を掲げていますが、山梨は平成31年2月時点で73.6%と全国平均77.5%を下回り、47都道府県中44位と、他の自治体より使用率が低くなっています。
 
小松アナ:何か理由があるのでしょうか?
赤池さん:ジェネリック医薬品についての意識調査によると、まず患者さんは効果が心配、安全性が心配など抵抗感があるようです。薬剤師や医師の方は患者さんが先発医薬品を希望する割合が多いとの意見をあげています。

小松アナ:ジェネリック医薬品普及のため、何か対策は?
赤池さん:県では、病院や薬局でジェネリック医薬品を選びやすくするために「後発医薬品リスト」を作成したり、定期的に後発医薬品に関する科学的な知見などを紹介する講演会も開催しています。また、医師や薬剤師から患者さんにわかりやすく説明してもらうよう、ジェネリック医薬品の説明補助シートの作成、テレビCM・新聞・SNSを利用した動画の配信、お子さんの保護者向け小冊子(マンガ)を作成し市町村の乳幼児検診などで配布してもらうなど啓発活動に取り組んでおります。

小松アナ:ジェネリック医薬品を使うことで医療費負担が減るだけでなく、ひいては私たちの保険財源の改善にもつながることがわかりました。ジェネリック医薬品について詳しくは、県衛生薬務課HPをご覧ください。
 
 
次回は、「がん制圧月間」です。
 
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