2019年8月アーカイブ

8月は山の日にちなんで「山」にまつわる特集をお送りします。四方を山に囲まれた山梨県は日本でも有数の山岳県です。今回は、「山梨百名山」について、やまなし観光推進機構の遠藤明子さんに、詳しくお話しを伺います。
 
小松アナ:山梨百名山について教えてください。
遠藤さん:山梨百名山は大きく4つの山系に分かれています。それぞれ簡単に紹介します。すべての山が日帰り可能という比較的身近な山々で、ハイカーに人気が高い「大菩薩・道志山系」。高さが日本第2位の山、北岳がある「南アルプス山系」。日本第一の「富士山」やロッククライミングのメッカ、ハイキングコースとして有名な「三ツ峠山」などがあり、多くの登山者や観光客で賑わう「富士・御坂山系」。そして、今年6月にユネスコエコパークに登録された「甲武信ヶ岳」の周辺エリアを含む「八ヶ岳・秩父山系」があります。
 
小松アナ:登山の難易度にも差はありますか? 
遠藤さん:ここ数年、高齢者や山ガールなどが増え、登山人気はますます高まっていますが、それに伴い、自分のレベルに合わない山に登り遭難してしまう方も増えています。自分の力量にあった山選びをしていただき、山岳遭難事故を防止するため、県と警察、山梨県山岳連盟で、「山梨 山のグレーディング」を作成しています。その表では、縦軸に1~10段階の体力度のグレーディング、横軸にA~Eの5段階の難易度のグレーディングをあらわして、表にしています。楽しく登山していただきたいので、自分の行きたい山を「山梨 山のグレーディング一覧表」から見つけ、難易度を確認して、自分の体力と技術にあっているか確かめて、登ることをお勧めします。山梨百名山を登頂された方に登山証明書を発行しているので、頑張って百名山制覇を目指してください。
 
小松アナ:登山証明書について詳しくは「やまなし観光推進機構」のHPをご覧ください。高レベルの山でなければ、これからの季節、紅葉を愛でながらトレッキングなんかも楽しめそうですね。山のグレーディング一覧を見て、山梨百名山をお楽しみください。
 
 
次回は、「健康増進普及月間」です。
 
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8月は山の日にちなんで「山」にまつわる特集をお送りします。今回は、今年の冬から実施されます登山届の義務化について、県観光資源課の増子剛史さんに伺います。
 
小松アナ:登山届の義務化について教えてください。
増子さん:県では、登山の安全を確保するため、登山の届出などを定める「山梨県登山の安全の確保に関する条例」を平成29年に制定しました。この条例では、登山をされる方の責任として、「登山に伴う危険を回避すること」「必要な装備などの準備をして、計画的に登山していただくこと」「登山しようとする山の知識を持っていただき、登山計画を作成していただくこと」などを定めています。
 
小松アナ:危険を避けるためにも事前の準備や山の知識が必要なんですね。 
増子さん:登山の届出は、年間通して提出していただく「努力義務」と、登山する際に特に危険が増す12月から翌3月までの厳冬期と呼ばれる期間に提出していただく「義務」があります。
 
小松アナ:登山の届出の「努力義務」と「義務」の違いはなんですか?
増子さん:「努力義務」は、「提出するように努めてください。」という意味です。努力義務は、富士山六合目よりも上を目指して登山される方や、八ヶ岳、南アルプスの一部の山域に登山される方が対象となります。そして「義務」は、「絶対に提出してください。」という意味です。厳冬期にあたる12月1日から翌3月31日の間は、富士山3,000m、概ね8合目以上や、八ヶ岳、南アルプスの一部の山域に登山する際は、登山届の提出が義務化されます。努力義務や義務の詳細な範囲などは、山梨県観光資源課のHPでお知らせしています。富士山や南アルプス、八ヶ岳以外に登山される方も、安全な登山をしていただくために登山の届出をお願いしています。
 
小松アナ:登山届はどのように作成すればよいのでしょうか?
増子さん:登山届は、名前や住所、年齢の他、登山の期間や行程、携行する装備品や食料、緊急時における連絡先などを記入していただきます。書式は山梨県警のHPからダウンロードできますのでご活用ください。またパソコンやスマートフォンで簡単に登山届の作成から提出までできるオンライン登山計画システム「コンパス」が便利ですので、こちらもご活用ください。
 
 
次回は、「山梨百名山」です。
 
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8月は山の日にちなんで「山」にまつわる特集をお送りします。今回は山梨で開発された新品種きのこ、「山梨夏っ子きのこ」について県森林環境部林業振興課の柘植賢二さんに伺います。
 
小松アナ:「山梨夏っ子きのこ」はどんなきのこですか?
柘植さん:「山梨夏っ子きのこ」は、山梨らしい新たな特用林産物として、県森林総合研究所が開発したブランドきのこです。特用林産物とは、森林で生産されるもののうち、木材以外の全てを指します。キノコ類をはじめ、くりなどの樹実類、たらの芽、わさび等の山菜類、木炭類、竹類など多岐にわたり、農山村地域の経済を活性化させる大切な収入源になるんです。「山梨夏っ子きのこ」はクロアワビタケの新品種で、「暑い山梨の夏に、元気に育ったきのこ」をイメージして名付けました。クロアワビタケは、沖縄から台湾にかけて自生するきのこで、ヒラタケやオオヒラタケの仲間です。味はヒラタケによく似ているので、癖もなく何の料理にでも利用できます。一番の特徴は食感で、名前のとおりアワビに似ていて歯ごたえがあります。産地が限られているため、希少性も高く、夏場でも収穫できます。また、普通のきのこよりも日持ちが良いため、冷蔵庫で2週間ほど保存することもできます。県内では2年前から各地で栽培が始まり、山梨市のJAフルーツ直売所や、北杜市白州・山の水農場きのこ専門店、市川三郷町のみたまの湯JA西八代「のっぷい農産物直売所」などおよそ10か所で販売しています。
 
小松アナ:「山梨夏っ子きのこ」をいただけるイベントがあるそうですね? 
柘植さん:8月18日に、山梨市三富の峡東森林組合みとみ直売所において、「特用林産フェア!inみとみ」が開催されます。「山梨夏っ子きのこ」の販売、試食のほか、レシピの配布も行います。
 
小松アナ:山梨夏っ子きのこを試すチャンスです。8月18日(日)午前11:00~午後2:00まで、山梨市三富の峡東森林組合みとみ直売所の「特用林産フェアinみとみ」にお出かけください。
 
柘植さん:県のホームページで、山梨夏っ子きのこの栽培マニュアルや、美味しい調理方法、販売店情報なども公開していますので、是非こちらもご覧ください。
 
次回は、「登山届義務化」です。
 
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8月は山の日にちなんで「山」にまつわる特集をお送りします。8月11日に第4回「山の日」全国大会が山梨県内で開催されます。今回は今年の6月に登録された甲武信ユネスコエコパークについて、県みどり自然課自然公園担当の上杉浩一さんに伺います。
 
小松アナ:ユネスコエコパークについて教えてください。
上杉さん:ユネスコエコパークとは生物圏保存地域のことで、1976 年にユネスコがはじめました。世界遺産が、手つかずの自然を守ることを原則とする一方、ユネスコエコパークは、自然と人間社会の共生が目的です。登録総数は、124か国、701地域。「甲武信」は、国内10 か所目の登録となり、県内では、2014年の「南アルプス」に次いで2カ所目です。
 
小松アナ:甲武信とはどのような環境なのですか? 
上杉さん:甲武信ヶ岳、金峰山、雲取山等の日本百名山に挙げられる山々が連なる奥秩父主稜を中心に、荒川、多摩川、笛吹川、千曲川源流部及びその周辺地域をエリアとしています。この地域は、山岳や森に加えて御岳昇仙峡等の渓谷など四季折々に彩りを変える日本的で素朴な美しい自然に恵まれており、首都圏近郊にありながら、貴重な生態系が広く保全されています。また、民俗芸能が保全・伝承され、山岳・神社信仰にまつわる多様な文化が、今もなお息づいている地域でもあります。さらに首都圏や周辺地域の水源域でもあり森づくりや自然保護等に取り組む団体や事業者、地域住民も多いことも特徴です。
 
小松アナ:今回登録されたことで今後どのような効果が期待できますか?
上杉さん:今回の登録を契機に、それぞれの地域において、教育や研修、エコツーリズムなどを通じた、保全活動の担い手の育成、自然と人間社会との共生に関する取り組みが一層活発になることが期待されます。また、世界的な評価を受けたことで、農林産物等の販売の促進のほか、観光面においても、これまで以上に多くの観光客が訪れることを願っています。
ユネスコエコパークへの登録はゴールではなく、スタートです。引き続き、ユネスコエコパークの理念である自然環境の保全と地域資源の持続可能な利活用に向けて、活動を推進していきます。
 
次回は、「山梨夏っ子きのこ」です。
 
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8月は、山の日にちなんで「山」にまつわる特集をお送りします。県土の78%を森林が占める山梨県では「林業の担い手を確保」するため、様々な取り組みを行っています。詳しいお話を県森林環境部林業振興課の青山将英さんに伺います。
 
小松アナ:林業の新規就業者は毎年どのくらいいるのでしょうか?
青山さん:ここ数年は、毎年50人ほどの方が、新たに林業に携わっています。
 
小松アナ:担い手を確保するために、県ではどのようなことを行っていますか? 
青山さん:山梨県林業労働センターと連携し、都内や甲府市内で開催される就職説明会で、林業へ就業を希望する方にガイダンスを行っているほか、センターでは就業希望者の募集を随時行っています。今年度は新たに、山梨の林業の魅力を多くの方に知っていただくため、林業体験ツアーやインターンシップを実施します。林業体験ツアーは9月と11月に実施の予定です。興味をお持ちの方は、ぜひ、ご参加いただければと思います。また、就業した方が、現場で安心して働けるように、労災保険の掛け金や、蜂刺され対策のアレルギー検査、林業に関わる資格取得などの費用に助成を行っています。
 
小松アナ:それ以外に研修制度などもあるんでしょうか?
青山さん:林業への就業を本格的に考えている方には、毎年5月頃、林業の基礎知識やチェーンソーの使い方のほかに、就業や生活の相談などを行う無料の研修を受けてもらうことにより、林業への円滑な就業を支援しています。また、就業してからは、県の森林総合研究所などで林業に関する様々な研修を行っており、知識や技術を向上させることが出来ます。今の林業は、木の伐採や丸太の積み込み、運搬などで専門の機械を使うので、このような機械の使い方についても研修を行っています。
 
次回は、「甲武信ユネスコエコパーク」です。
 
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