自転車競技ロードレース

今月は来年の7月に開幕する「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会」をテーマにお届けします。今回は、山梨県もコースの一部になっている「自転車競技ロードレース」について、県オリンピック・パラリンピック推進課の古屋公將さんに伺います。
 
小松アナ:自転車競技ロードレースは、どのような競技なんでしょうか?
古屋さん:自転車競技には、競技場内の周回コースで行われるトラック競技と、一般道を走るロードレースがあります。今回、東京2020オリンピックで、山梨県で開催されるのは、このロードレースです。男女とも東京の武蔵野の森公園をスタートし、静岡県の富士スピードウェイがゴールで途中、道志村と山中湖村を通過します。今回の東京2020オリンピック自転車ロードレースには、男女合わせて世界各国の200人の選手が参加予定です。一見、個人競技に見えますが、実際には、各チームがエースを勝たせるために、他の選手がアシスト役となるなど、団体競技としての側面があります。
 
小松アナ:魅力はどんなところでしょう?
古屋さん:まず一つは美しい風景です。一般道を走るので、変化に富んだ沿道の景色も魅力のひとつです。レース中継の映像では、走る選手だけでなく、美しい風景もたくさん映し出され、画面をみているだけで、まるで旅行しているかのような気分になれます。今回のオリンピックでも、道志川渓谷、山中湖周辺、そして富士山といった、山梨県内の美しい風景が全世界に中継されることになります。そしてもう一つは「駆け引き」の魅力です。路上のチェスとも称される自転車ロードレース。時速40~50km以上のスピード走行する自転車ロードレースでは、空気抵抗の影響が非常に大きく、ペダルを踏んで生み出されるエネルギーのうちの多くが、空気抵抗に相殺されてしまうため、空気抵抗との戦いといっても過言ではなく、レースでは、いかに空気抵抗を受けないようにするか、戦略を持ってレースに挑まないと勝つことはできません。各チームがチーム内で、もっとも強いエース級の選手を勝たせるために、残りの選手がアシストとなり、エースの前を走り、風よけとなってエースが空気抵抗を受けないようにします。アシストの献身的な働きがあるからこそ、力を温存したエースが、勝負どころで、前に出て勝利を狙うことができます。そのような駆け引きを観るのも自転車ロードレースの醍醐味です。
 
小松アナ:そんなにエキサイティングな競技が山梨で観られるなんて、今からとても楽しみです!
古屋さん:ロードレース、男子は来年の7月25日(土)、女子は7月26日(日)に行われます。ぜひ、熱い応援をお願いします。
 
次回は「オリンピック自転車競技ロードレーステストイベント」です。
 
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