電話詐欺に注意

県内では、今年に入り、オレオレ詐欺や架空請求詐欺など、電話詐欺の被害が多発しています。そこで今回は、最近の手口や対策法について県警察本部生活安全企画課の藤本雅也警部にお話しを伺います。
 
小松アナ:実際に電話詐欺の被害は増えているのでしょうか?
藤本さん:今年の4月末までに、オレオレ詐欺が24件、架空請求詐欺が8件、これは去年の同時期に比べ12件の増加、約5,000万円の被害が発生しています。特に、4月に入ってからは、還付金を切り口にキャッシュカードをだまし取る詐欺が多発しています。被害者は高齢者がほとんどであり、市役所や金融機関の職員を名乗る犯人に騙される事例が多いです。また、都内では、家族構成や預貯金額等の個人情報を聞き出す「アポ電」が原因で強盗事件に巻き込まれた例もあり、県内においても報道機関などをかたる「アポ電」が多数確認されていて、このような「アポ電」にも警戒しなければなりません。
 
小松アナ:具体的にはどんな事例が?
藤本さん:例えば、甲州市の80代女性の自宅に市役所や金融機関の職員を名乗る男から「保険料の払戻金がある」「今のキャッシュカードは交換が必要」などと電話があり、直後、自宅を訪れた男にキャッシュカード2枚を渡してしまい、口座からは現金100万円が引き出されてしまいました。「還付金がある」や、「カードがエラーになった、新しいカードに変えましょう」などと言ってキャッシュカードを奪う手口が多くなっています。
 
小松アナ:キャッシュカードが使えなくなると困ってしまいますから、これは信じてしまいそうです。電話詐欺に気を付けるポイントなどはありますか?
藤本さん:電話詐欺の大半は家の固定電話にかかってきます。固定電話が鳴った場合は警戒心をもって対応をしてください。また、電話詐欺は、誰かに相談することだけで被害を防ぐことができる犯罪です。電話で「お金の話」が出た時は、一人で判断しないで、家族や警察に相談しましょう!また、市役所や金融機関の職員が、お金の話題を電話だけで済ますことや、現金やキャッシュカードを直接受け取りに来ることは絶対にありません。誰が相手でも、お金の話題が出たときは必ず詐欺を疑ってください。それから、ATMの利用限度額を引き下げて被害拡大を防止することも効果的です。そして電話詐欺のアポ電は同一地域に集中的にかかってきますので、他の人が同じ被害に遭わないためにも、少しでも不審に感じた電話や、お金の話題が出た電話あった時は、切ったその手で110番をお願いします。
 
小松アナ:電話で「お金の話」は詐欺!これを肝に銘じましょう。
 
次回は「食育月間」です。
 
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2019年6月

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