■今回のINDEX:『湯村温泉』
◇ ◆ ◇
「やまなしの温泉」をテーマにご紹介していきます。今回は、昇仙峡の入り口に位置する甲府市の「湯村温泉」について、詳しいお話を湯村温泉旅館協同組合の大木恭子さんに伺います。
加藤アナ:まずは湯村温泉の歴史について教えてください。
大木さん:湯村温泉郷は、今からおよそ1200年前に弘法大師・空海によって開かれたと伝えられています。また、武田信玄の隠し湯としても知られていて、信玄や勝頼の戦の様子を記録した『甲陽軍艦』によると、信玄が戦で負傷した際、湯村温泉で湯治を行なった、という記録があります。また、他の史料には武田勝頼も湯治を行ったという記録があります。このように、信玄や勝頼が戦場での傷や日常の疲れを癒やすため、湯村温泉を利用していたことが確認されているんです。その後、庶民が運営、利用する湯治場となってからは、城下近郊であったことや季節を問わず利用できたことから、甲斐国随一の集客を誇ったと言われています。
加藤アナ:有名な作家も訪れたと聞いていますが…
大木さん:太宰治や井伏鱒二など、多くの文豪も訪れました。湯村温泉旅館協同組合の隣には、ゆかりのある人物を紹介する資料室を設置しています。
加藤アナ:湯村温泉にはどんな特徴があるんですか?
大木さん:源泉は、旅館・ホテルに8本あり、平均温度は40.8℃です。加水や加温が必要ないため、泉質を変化させずに使うことがeできます。また、神経痛、筋肉痛、関節痛、冷え症、疲労回復、やけどなどに効果があるといわれています。
加藤アナ:いくつかの温泉を気軽に楽しめる企画もあるんですよね?
大木さん:湯村温泉では、「厄除け湯めぐり」を開催してます。湯村温泉旅館協同組合に加盟している宿に宿泊した方に、「湯めぐり手形」を配布し、この「湯めぐり手形」を使えば、1人1カ所500円で、他の加盟宿の温泉を利用することができます。「湯めぐり手形」は組合加盟11の宿のどこでももらえます。ぜひこちらを手に入れて、湯村温泉をじっくりと楽しんでいただけるとうれしいです。
次回は、長崎知事にご出演いただき「日本の未来を切り拓く地・山梨づくり」についてお話を伺います。
YBSラジオ『やまなしINDEX』は放送後に当ホームページにてお聞きいただけます。
是非お楽しみください。