■今回のINDEX:『健康寿命日本一』
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12月のやまなしINDEXは、「健康」をテーマにご紹介していきます。みなさんは山梨県が「健康寿命日本一」であることをご存知でしょうか?今回は、詳しいお話を県健康増進課 の岡部順子さんに伺います。
加藤アナ:まずは「健康寿命」について教えてください。
岡部さん:健康寿命とは「自立して元気に過ごすことのできる期間」のことです。食事や入浴、移動など、日常生活が介助や介護なく、自分でできる期間と言われています。 厚生労働省が三年に一度、「都道府県別 健康寿命」を発表しているんですが、山梨県は2010年、2013 年、2016年の過去3回の平均において、男女ともに全国1位になりました。
加藤アナ:日本一になった理由は?
岡部さん:専門家が山梨県の健康寿命が長い理由として、次の3点を挙げています。
まず1つ目は「健康を自覚している人が多い」ことです。「都道府県別 健康寿命」は、国民生活基礎調査をもとに健康寿命を算出しています。山梨県民はこの調査で、「今、健康上の問題で日常生活に影響がない」と答えた人の割合が高く、主観的健康度が高い人が多いと言うことです。
2つ目は「人と人とのつながりや信頼関係が強いことです。山梨県には、「無尽」という独特の文化があります。家族以外の信頼関係のある仲間と楽しく集まる、その仲間意識・結束力が健康にプラスにつながっているのではないかと考えています。
3つ目は「高齢者の就業率が高い」ことです。山梨県は高齢者(65歳以上)の就業率が全国トップクラスなんです。仕事以外にも、ボランティアや地域の活動などの割合も高いです。高齢者が、社会の中で役割を持つことが大切だと思います。
これからも健康寿命を更に伸ばすために、若い頃から食生活や運動など、ひとりひとりの意識を高めていくことが大切です。
加藤アナ:ほかにはどのような取り組み行っているのですか。
岡部さん:毎年、小中学生の夏休みにあわせて「夏休み自由研究プロジェクト」を開催しています。今年も、自由研究の進め方がわからない児童・生徒のために、「自由研究なんでも質問箱」も設置して、とても好評でした。
加藤アナ:健康づくりに関連したイベントが開催されるそうですね。
岡部さん:12月9日(日)に「平成30年度健やか山梨21推進大会」を開催します。このイベントでは、山梨大学大学院の山縣然太郎教授を講師に招き、「健康長寿日本一の秘訣」について講演をおこないます。時間は午後1時から、場所は県立文学館講堂、入場無料で当日の参加も可能ですので、ぜひ多くの方にお話を聞いていただきたいです。
次回は「やまなし しぼルトメニュー」です。
YBSラジオ『やまなしINDEX』は放送後に当ホームページにてお聞きいただけます。
是非お楽しみください。