子どもの心のケア

今回のINDEX : 『 子どもの心のケア 』
 
 
山梨放送アナウンサーの加藤響子です。
 
山梨県がお送りする『やまなしINDEX』です。
 
今回のINDEXは『 子どもの心のケア 』です。
 
4月の当番組は「子育て支援」をテーマにお送りしています。
 
現在、発達障害や虐待などにより、こころの問題を抱えた子どもが増えていると言われています。
 
今回は、子どもの心のケアに関しての詳しいお話を、中央児童相談所診断育成課の児童心理士でもあります、宮沢久江さんにお話しをお伺いします。
 
◇ ◆ ◇
 
加藤アナ : 宮沢さん、宜しくお願い致します。
 
宮沢さん : 宜しくお願い致します。
 
加藤アナ : 発達障害や虐待などによって、心のケアが必要な子どもが増えているということですが、具体的にはどういった場面で表れるのでしょうか。
 
宮沢さん : 発達障害の症状としては、「場の空気が読めない」「こだわりが強い」「ひどく落ち着きがない」といった特性が見られます。
 
 こうした特性によって、子ども自身は生きづらさを感じたり、親御さんも育てにくさを感じて、虐待行動に繋がる場合があります。
 
 一方、虐待を受けた子どもは、心が傷ついて様々な心の問題が生じることがあります。
 
加藤アナ : 子どものこころの問題に関して、県内には、どのような支援機関があり、宮沢さんのような専門職の方は、どのようなお仕事をされているのでしょうか。
 
宮沢さん : 本県には、子どもの心のケアを専門とする「こころの発達総合支援センター」があります。
 
 「中央児童相談所」では、虐待を受けた子どもに対し、私ども、児童心理士が心理検査や面接などを行い、解決策を提示しています。
 
 心理診断をするにあたって、発達障害が関わってくることが多いため、こころの発達総合支援センターとの連携が重要なのですが、センターでの受診までに時間がかかっているのが現状です。
 
加藤アナ : 課題もあるようですが、今後、どのように対応していくのでしょうか。
 
宮沢さん : はい、山梨県では、全ての子どもたちが安心して生活できる環境づくりのため、医療の提供とともに、相談や心理ケア、学校教育などの総合的な支援を行う、子どもの心のケアに係る総合拠点を整備することとしています。
 
加藤アナ : 子どもの心のケアを行う総合拠点の整備は、とてもありがたいですね。
 
 どのような施設になりますか?
 
宮沢さん : 「こころの発達総合支援センター」と「中央児童相談所」を移転し、新しく「児童心理治療施設」と「特別支援学校本校」を設置します。
 
 こうすることで、医師やスタッフの「顔の見える」関係が築け、迅速で一貫した手厚い支援が提供できるようになります。
 
 「児童心理治療施設」は、県内で初めて建設される施設です。
 
 心の問題を抱えている子どもを対象に、医療と併せて、日常生活の中で心理的ケアや生活指導などの支援を行います。
 
 「特別支援学校」は、児童心理治療施設に入所・通所する子どもが通学する施設です。
 
 学校教育と併せて、日常生活で生じる、困難を改善・克服するための指導を行います。
 
加藤アナ : そうなんですね。一体となって整備されることで、より連携が強化され、迅速で一貫した手厚い支援が行えますね。
 
 今回は、中央児童相談所診断育成課の宮沢久江さんにお話を伺いました。
 
 宮沢さん、ありがとうございました。
 
宮沢さん : ありがとうございました。
 
◇ ◆ ◇
 
今回は『 子どもの心のケア 』をご紹介しました。
 
次回は『 病児・病後児保育 』です。
 
山梨県がお送りしました「やまなしINDEX」。お相手は加藤響子でした!!それではとても良い週末を!!
 
 
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YBSラジオ『やまなしINDEX』は放送後に当ホームページにてお聞きいただけます。
 
是非お楽しみください。