恩賜林記念日

今回のINDEX : 『 恩賜林記念日 』
 
 
山梨放送アナウンサーの加藤響子です。
 
山梨県がお送りする『やまなしINDEX』です。
 
今回のINDEXは『 恩賜林記念日 』です。
 
毎年、3月11日は「恩賜林記念日」です。
 
ラジオをお聞きの皆さんは「恩賜林」をご存知でしょうか?
 
そこで、今回は山梨県森林環境総務課の武田久美さんに伺います。
 
◇ ◆ ◇
 
加藤アナ : 武田さん、宜しくお願い致します。
 
武田さん : 宜しくお願い致します。
 
 加藤さんは、甲府市の舞鶴城公園にある『謝恩碑』をご存知ですか?
 
加藤アナ : ここ(YBS本社)からもよく見えますが、意味までは知らないです。
 
武田さん : 謝恩碑は、明治天皇から森林をいただいた事に感謝するため、大正時代に建築されたものなんです。
 
 そして、明治の末、燃料となる木材の需要が高まり、県内でも多くの木が切り出された影響から、山が荒廃して大洪水が相次ぎました。
 
 そんな様子を知った明治天皇が、県民の暮らしの復興のために、明治44年3月11日、皇室の持っていた森林のほとんどを山梨県にくださいました。
 
 これを「恩賜林」と呼び、3月11日を「恩賜林記念日」としています。
 
加藤アナ : そうなんですね!!
 
武田さん : こうして山梨県にいただいた恩賜林ですが、実は山梨県の面積の約3分の1を占めていて、これが現在の県有林の基となっているんですよ。
 
加藤アナ : 県の面積の3分の1が恩賜林なんですか?
 
 それだけ広大だと私たちの生活にも大きく関わってきますよね。
 
武田さん : はい。普段は実感する事は少ないかもしれませんが、森林は災害の防止に役立っているほか、水を育んだり、木材やキノコなど林産物をもたらしてくれるほか、森林公園など、レクリエーションの場としても利用されています。
 
加藤アナ : 「武田の杜」なんかもそうなんですか。
 
武田さん : はい、県ではこうした県有林へ気軽に訪れていただくため、「やまなしの魅力ある森林スポット100選」という冊子を作って、県庁や市町村の窓口にて配布しています。
 
 県のホームページでもご覧頂けます。
 
加藤アナ : 色々なところで私達と関係しているんですね。
 
 そう考えると、豊かな森林を守っていかないといけないですよね。
 
武田さん : はい。県有林は、平成15年に公有林としては全国に先駆けて、適切に森林が管理されていることを国際的に認証する「FSC森林管理認証」を取得しているんです。
 
加藤アナ : 森林管理の国際的な認証ってすごいですね。
 
 私達も森林を守るためにできる事はありますか?
 
武田さん : はい。県有林から生産された木材は、FSC認証材として様々な製品などに利用されていますので、積極的に使っていただく事で山梨の森を守ることに繋がります。
 
加藤アナ : 山梨県の木を使うことで森が守られるんですね。皆さんも是非、使ってみてくださいね。
 
 今回は恩賜林記念日について、山梨県森林環境総務課の武田久美さんに伺いました。
 
 ありがとうございました。
 
武田さん : ありがとうございました。
 
◇ ◆ ◇
 
今回は『 恩賜林記念日 』をご紹介しました。
 
次回は『 就職 』です。
 
山梨県がお送りしました「やまなしINDEX」。お相手は加藤響子でした!!それではとても良い週末を!!
 
 
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YBSラジオ『やまなしINDEX』は放送後に当ホームページにてお聞きいただけます。
 
是非お楽しみください。