歯育て

今回のINDEX : 『 歯育て 』
 
 
山梨放送アナウンサーの加藤響子です。山梨県がお送りする『やまなしINDEX』です。
 
今回の「やまなしINDEX」は「歯育て」についてお送りします。
 
歯を育てる「歯育て」。耳馴染みのない言葉かもしれませんが、とても大切な考え方なのです。
 
山梨県は、『マイナス1歳からはじめる丈夫な歯育て』というパンフレットを作成しました。
 
実は、赤ちゃんの「丈夫な歯やお口の機能」「健康な心身」の育成は妊娠した時から始まっているのです。
 
今回は「歯育て」についての詳しいお話しを健康増進課の保坂真美さんに伺います。
 
◇ ◆ ◇
 
加藤アナ : 保坂さん、宜しくお願い致します。
 
保坂さん : 宜しくお願い致します。
 
加藤アナ : 「マイナス1歳」から始める丈夫な歯育てとはどういうことでしょうか?
 
保坂さん : 妊娠期にはホルモンの変化などにより、お口の環境が変化したり、また、つわりの影響によりむし歯や歯周病になりやすい傾向にあります。
 
しかし、お子さんの歯の発育は、お母さんのお腹の中にいる時から始まっています。
 
妊産婦期に歯科保健指導を受け、きちんと口腔ケアを実践したお母さんから生まれた子どものお口は健康であったという調査結果もあります。
 
加藤アナ : 妊娠期の口腔ケアはどんなことが必要ですか?
 
保坂さん : つわりや間食の増加でお口の掃除が不十分になると「虫歯」や「歯周病」になりやすくなります。
 
歯周病原菌は早産や低出生体重児出産の危険性を高めます。また乳歯は妊娠7週目頃から、永久歯は妊娠4か月頃から作られ始めます。
 
歯の形成には、タンパク質、カルシウム、リン、ビタミンA・C・Dが必要です。食事は規則正しくバランス良く取るように心がけましょう。
 
さらに!むし歯菌は周りにいる大人など(特にパパ、ママから)から唾液などを介してお子さんへ感染することが分かっています。
 
生まれたばかりの赤ちゃんには虫歯菌はいません。食べ物の口移しや、スプーンや箸の共有、回し飲みなどで感染してしまいます。
 
お母さんだけでなく、家族みんなで口腔ケアを徹底することで赤ちゃんへの虫歯の感染を防ぎましょう。ご家族全員が定期的に歯科検診を受けることを心掛けてください。
 
山梨県では、80歳になっても自分自身の歯を20本以上保つことを目標とする、生涯を通じた口腔の健康づくり運動『8020運動』を推進しています。
 
健康の基本である「食生活」を豊かにするために、むし歯と歯周病の早期発見と早期治療を心掛けて、ラジオの前の皆さんも『8020』を目指してください。
 
加藤アナ : お子さんが小さな時から周囲の大人が歯科治療を済ませて、むし歯菌を減らすなど、自らの健康管理に留意したり、お子さんがむし歯になりにくい環境を作ってあげることが大切なのですね。
 
 今回は「歯育て」について健康増進課の保坂さんに伺いました。保坂さん、ありがとうございました。
 
保坂さん : ありがとうございました。
 
◇ ◆ ◇
 
今回は「歯育て」をご紹介しました。次回の「やまなしINDEX」は「3H」です。
 
山梨県がお送りした「やまなしINDEX」。お相手は加藤響子でした!! それでは良い週末をお過ごしください!!
 
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YBSラジオ『やまなしINDEX』は放送後に当ホームページにてお聞きいただけます。
 
是非お楽しみください。