2015年9月アーカイブ

今回のインデックスは…慢性腎臓病(CKD)



 

9月は健康増進普及月間です。
今月のやまなしINDEXは「健康」をテーマにお送りします。
今回は、「慢性腎臓病(CKD)」です。
 
今日はこの「慢性腎臓病」について、山梨慢性腎臓病対策協議会代表で、原口内科・腎クリニックの院長、原口和貴先生にお話しを伺います。原口先生、よろしくお願いします。
 
原口さん:よろしくお願いします。
 
加藤:慢性腎臓病、CKDという言葉、あまり聴き慣れない言葉ですがどんな病気なんでしょうか?
 
原口さん:CKDとは慢性に経過するすべての腎臓病を指しています。現在、日本では成人の8人に一人がCKDに罹っています。CKDは高血圧や糖尿病などの生活習慣病やメタボリック症候群と深く関連しており、誰もがかかる可能性のある身近な病気です。自覚症状も乏しいことから、CKDと気づいていない患者が多く存在すると考えられます。
 
加藤:重症化してしまうとどうなってしまうんですか?
 
原口さん:腎機能異常が重症化すると透析治療あるいは腎臓の移植が必要となり、一生続ける必要があります。本人はもとより家族にも大きな負担が生じてしまうと考えられます。山梨県は実は糖尿病が原因で慢性腎臓病になり、透析になってしまう患者さんの割合が全国で最も高い県です。
 
加藤:透析になる前の早めの治療が大切になってくるんですね。
 
原口さん:そうです。CKDは適切な対応を行えば発症予防や進展を遅らせることが可能な病気で、透析導入を阻止することができます。腎機能異常が重症化する前に早期発見・早期治療、併せて、生活習慣を見直しと改善が重要です。市町村や勤務先が実施する健康診査を毎年受けて、自分の健康状態を知ることが大切です。
 
加藤:つまり定期的な健診を心がけることがなにより大切なんですね。
 
原口さん:まったくその通りです。
 
加藤:山梨県ではCKDについて広く認知してもらえるよう、CKD予防のテレビCMを制作しました。プロレスラーの武藤敬司さんと娘の愛莉さん、山梨大学医学部附属病院腎臓内科の古屋医師に出演いただき、健診で早期に発見し、早期に受診することの重要性を伝える内容で、9月28日まで山梨県内で放送されています。また、10月1日発行の県広報紙ふれあい特集号では、慢性腎臓病(CKD)について原口先生にお話しいただいていますのでそちらもご覧になって下さい。
 
加藤:今日は「慢性腎臓病、CKD」について、原口内科・腎クリニックの院長、原口和貴先生にお話しを伺いました。原口先生ありがとうございました。
 
原口さん:こちらこそよい機会を与えていただきましてありがとうございました。
 





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今回のインデックスは…肝炎ウイルス検査



 

今日は「肝炎ウイルス検査」について山梨県健康増進課の主任、坂本千史さんにお話しを伺います。坂本さん、よろしくお願いします。
 
坂本さん:よろしくお願いします。
 
加藤:肝炎はどういった病気なんでしょうか?
 
坂本さん:肝炎などの肝臓病というと「お酒の飲みすぎによるもの」と考える人が多いかもしれませんが、実は、肝炎ウイルスが大きな要因となっています。肝炎は国内最大級の感染症といわれまして、日本で肝炎ウイルスに感染している人は、B型、C型合わせまして約350万人前後と推計されています。しかし、肝臓は沈黙の臓器と言われ、自覚症状がほとんどないため、自分が感染していることに気づいていない場合が多いんです。
 
加藤:自分で気づかないって怖いですね。
 
坂本さん:感染に気づかず放置すると、病気が進行し、やがて肝硬変や肝がんといった重篤な状態に至る可能性があります。肝がんは、その原因の約8割がウイルス性肝炎に由来するものといわれています。そのため、まず肝炎ウイルス検査を受けることで、感染を早期に発見することがとても大切です。
 
加藤:早めの発見で病気の進行を止めることはできますか?
 
坂本さん:はい。お薬による治療で病気の進行を抑えることが可能となっています。特に、C型肝炎の治療については、これまでインターフェロン注射が主流でしたが、画期的な新薬の登場によりまして、飲み薬のみの治療も可能になるなど、肝炎治療は飛躍的に進歩しています。患者さんにとってより負担の少ない治療法によって、C型肝炎の完治も期待できるようになってきました。ですから、まずは肝炎ウイルス検査を受けていただき、肝炎ウイルスに感染している場合は、ぜひ早めに医療機関を受診して、治療について専門医に相談してみていただければと思います。
 
加藤:ウイルス検査はどのように受けられますか?
 
坂本さん:県内5か所の保健所で肝炎ウイルス検査を無料で実施しています。
検査方法は血液検査で、約1週間後に検査結果がわかります。予約制ですので、予め希望する保健所に電話で申し込んでください。検査は匿名で受けることができます。
 
加藤:初回の精密検査費用や、治療費に関しても、県で助成を行っていますので、
詳しくは、お近くの保健所または県庁健康増進課(感染症担当055-223-1494)にお問合せください。とにもかくにも早期受診・早期治療が大切ですね。今日は「肝炎ウイルス検査」について、健康増進課の坂本千史さんにお話しを伺いました。坂本さんどうもありがとうございました。
 
坂本さん:ありがとうございました。





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今回のインデックスは…栄養・食生活



 

9月は健康増進普及月間です。
今月のやまなしINDEXは「健康」をテーマにお送りします。
2回目の今日は、「栄養・食生活」についてお知らせします。
9月1日~30日までの1ヶ月間は、食生活改善普及運動の期間です。

 

山梨県では、いきいきと健やかに暮らせる社会の実現を目的に、健康増進計画「健やか山梨21」を策定し、取り組みを進めています。
この計画では、栄養・食生活の分野においても目標を定めています。

 

そこで今日は、この健康増進計画を中心に、栄養や食生活のことについて山梨県健康増進課の藤原瑞穂さんにお話しを伺います。藤原さんよろしくお願いします。

 

藤原さん:よろしくお願いいたします。

 

加藤:まず、山梨県の健康増進計画ですが、具体的にはどんなものなんですか?

 

藤原さん:実施期間はH25~H34までの10カ年計画で、健康寿命の延伸と市町村間の健康格差の縮小の実現を目指して、様々な数値目標を設定しています。
栄養・食生活分野での目標は、適正体重を維持している者の増加。
あとは食塩摂取量の減少、野菜と果物の摂取量の増加などを設けています。

 

加藤:野菜とか果物をたくさんとるといいというのは知ってはいるんですけれど、なかなか積極的に摂らないと難しいですよね。山梨県は塩分摂取量が多いと聞いたことがあるんですが?

 

藤原さん:平成22年国民健康・栄養調査によると、山梨県は男女とも食塩摂取量が全国で一番高い結果でした。
昨年行った県民栄養調査では、全体の平均値は下がりましたが、全国平均より高い水準で特に、40代は男女ともに摂取量が多くなっています。

 

加藤:野菜はたくさん採っているイメージがありますが・・・

 

藤原さん:野菜摂取量の平均値は、平成26年度の調査では目標値を達成しました。しかし年代別にみると30代の摂取量がかなり少ないです。
野菜の摂取量増加は、体重コントロールに重要な役割があることや、生活習慣病の一次予防に効果があることがわかっていますので、県民のみなさんには野菜の摂取量を維持しつつ、食塩摂取量は減らしていく食生活を心がけてほしいです。

 

加藤:県内では減塩の取り組みは何か行っていますか?

 

藤原さん:今は食品企業と大学と連携したイベントを開催したり、
減塩マスコットキャラクターを活用したリーフレットの作成、食生活改善推進員による全市町村のみそ汁塩分チェックなどをしています。
今後はスーパーや飲食店などと連携した取り組みができるよう検討中です。

 

加藤:こういったイベントにも積極的に皆さん参加してもらいたいですね。
今日は山梨県の健康増進計画について、健康増進課の藤原瑞穂さんにお話しを伺いました。藤原さんありがとうございました。

 

藤原さん:ありがとうございました。





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今回のインデックスは…がん征圧月間



 

9月は健康増進普及月間です。
今月のやまなしINDEXは「健康」をテーマにお送りします。
1回目の今日は、「がん征圧月間」についてお知らせします。
日本対がん協会では、毎年9月を「がん征圧月間」と定め、がんと、その予防についての正しい知識の徹底と早期発見・早期治療の普及に全国の組織をあげて取り組んでいます。

 

今日は山梨県のがん対策について、健康増進課の内田裕之さんにお話しを伺います。内田さんよろしくお願いします。

 

内田さん:よろしくお願い致します。

 

加藤:今山梨にはがんに罹る方はどれくらいいるのでしょうか?

 

内田さん:山梨県で平成23年度にがんに罹った人は5,658人です。
総死亡者数9,358人のうち、がんによる死亡者は2,541人で、割合は27.2%と、全体の約3分の1を占めています。
がんは昭和58年以降、死因の第1位となっています。

 

加藤:県では何かがんに対する対策を行っていますか?

 

内田さん:平成25年3月に策定した第二次の「山梨県がん対策推進計画」では、がん対策を実効あるものとして、より一層推進していくために、3つの全体目標を掲げています。一つ目は、がんによる死亡者の減少、二つ目は、全てのがん患者とその家族の苦痛の軽減と療養生活の質の維持向上、そして三つ目は、がんになっても安心して暮らせる社会の構築です。
この計画のもとがん検診の重要性やがんについて正しく理解していただくため、がんについての最新情報などを提供する、県民公開シンポジウムの開催や、若い世代の親御さんたちにがん検診を受診してもらえるよう、保育園児などによる「子から親へのメッセージ事業」、甲府駅前やヴァンフォーレ甲府の試合会場などでのキャンペーンなどを実施しています。

 

加藤:様々な場所でこういった取り組みが行われているわけですが、特に、がんに対して重要な対策はなんでしょうか。

 

内田さん:がんを早期に発見し、早期治療に結びつけられる「がん検診」の受診率を上げることが重要であると考えています。「がん検診」は、問診と、大腸がんでいえば便検査、胃がん健診であればX線検査、乳がん検診はマンモグラフィ検査などと、時間もかからない簡単な検査です。「がん検診」の日程などは、お住まいの市町村役場へ、お問い合わせください。

 

加藤:手軽に受けられるということですので早めの受診、発見で早めに治療に取り掛かることが大切なんですね。
そして近々、がんを知るためのセミナーも開かれます。県立中央病院では、がんに関する講演をはじめ相談も行っています。日時は9月12日の土曜日です。
がんセミナーについてのお問い合わせは山梨県立中央病院 055-253-7111までお願いします。
 今日は健康増進課の内田裕之さんにお話しを伺いました。内田さんありがとうございました。

 

内田さん:ありがとうございました。





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