2015年4月アーカイブ

今回のインデックスは…新名庄川の桜


 

4月は県内の桜スポットを特集しています。
4回目の今日は忍野村、新名庄川の桜です。
新名庄川は忍野村、山中湖村を流れる桂川の支流です。
環境や歴史文化に配慮した取り組みが評価され、平成19年度には国土交通省の「関東のいい川づくり」景観部門で第2位という高い評価を得た川でもあります。
 
私は今、新名庄川の川岸に来ています。
川を挟んで両岸におよそ100mにわたって200本ものソメイヨシノがあります。
きょうは快晴で、風が気持ちよく吹いているんですが、その風に揺られてソメイヨシノの花がきれいに風になびいているんですよ。開花状況としてはピークは過ぎたんですが、まだまだ綺麗に見られます。
 
今日は詳しいお話しを忍野村観光産業課、三浦孝一さんにお話しを伺います。三浦さん宜しくお願いします。
 
三浦さん:宜しくお願いします。
 
加藤:この桜はいつごろ植えられたものですか?
 
三浦さん:古い木はおよそ50~60年前に植えられたもので、その後もNPO法人などの手で植樹が行われていき、現在の景観ができあがりました。
 
加藤:撮影スポットとしても人気だそうですね。どこかお薦めの撮影スポットはありますか?
 
三浦さん:新名庄川は富士山に向かって川が流れているように見えることから撮影スポットとしても人気が高く、特に人気があるのはお宮橋からの桜と富士山の景色で、これをファインダーに収めるために多くの写真家さんで賑わっています。
 
加藤:夜にはまた違う景色を見せてくれるんですよね?
 
三浦さん:例年桜の開花に合わせて日没から午後9時までライトアップを行っておりまして、ライトに浮かび上がる桜は幻想的で昼とはまた違った雰囲気を楽しむことができます。
 
加藤:桜はいつごろまで楽しめそうですか?
 
三浦さん:これから先の天気にもよりますが、今週末までは楽しめると思います。 
 
加藤:近くには世界遺産富士山の構成資産である忍野八海もありますし、
お花見と併せて美しい自然を楽しめるスポットに出かけてみるのもいいですね。
春の訪れを告げる桜も県内では4月下旬が最後の見頃となります。
まだお花見をしていないという方はぜひ桜とともに周囲の自然も一体となって楽しめる新名庄川の桜を見にお出かけしてみてはいかがでしょうか?
三浦さん、今日はありがとうございました。
 
三浦さん:ありがとうございました。ラジオをお聴きのみなさんも是非忍野村へお越しください。
 



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今回のインデックスは…産屋ヶ崎の桜


 

4月は県内の桜スポットを特集しています。
3回目の今日は産屋ヶ崎の桜です。
富士河口湖町の河口湖大橋北岸にある産屋ヶ崎。
 
木花開耶姫命(このはなさくやひめ)がここで出産をしたという伝説から、産屋ヶ崎と呼ばれるようになったそうです。
 
河口湖の東岸、国道137号沿いから湖に突き出した岬である産屋ヶ崎。
富士山の雄姿が湖面に映し出される「逆さ富士」をはじめ、湖をバックに桜やカエデを望むロケーションは絶好の撮影スポットとして知られています。

今その産屋ヶ崎の写真が私の手元にあるんですが、逆さ富士と綺麗に咲き誇る桜の花のコントラストが本当に美しいんですよ。
 
また、さまざまな碑がある地としても有名です。
俳人・松尾芭蕉が詠んだ「雲霧の暫時百景をつくしけり」の句碑をはじめ、河口湖出身の作家・中村星湖の小説「少年行」の「溶岩(ラバ)のくずれの富士の裾は、じつに、広漠たる眺めである」という一節が刻まれた石板もあります。
 
このほか、富士をこよなく愛した写真家・岡田紅葉や山梨出身の日本画家・望月春江の碑もあるんですよ。
 
そんな産屋ヶ崎の桜の開花状況は、ちょうど今見頃を迎えているそうです。
 
 
また、産屋ヶ崎のある富士河口湖町では、現在、河口湖北岸のウォーキングトレイルをメイン会場に「富士・河口湖さくら祭り」が開催されています。
 
19日日曜日までの開催で、期間中は最大30店が出店するクラフト市も開かれています。
 
 
さらに日没から午後9時まで桜のライトアップも行われ、湖畔が幻想的な雰囲気に包まれます。
 
詳しいお問い合わせは富士河口湖町観光課
電話 0555-72-3168 までお願いします。
 
今週末は富士山と桜、そして湖が同時に楽しめる産屋ヶ崎と「富士・河口湖さくら祭り」に是非お出かけ下さい。
 



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今回のインデックスは…句碑の里の千本桜



4月は県内の桜スポットを特集しています。

2回目の今日は句碑の里の千本桜です。
 
句碑の里は、山梨百名山の一つ、富士見山の麓、身延町久成地区にあります。
 
約1kmにわたる道路沿いに、全国の俳句愛好家等から寄せられた俳句や短歌を刻んだ石碑が1,000基以上点在しています。
 
この「句碑の里」ができたきっかけは、身延町に届いた一つの俳句にあります。1988年に町おこしグループ「逆手塾」が、郷土を盛り上げるイベントとして、落語家の入船亭扇橋さんを招いて落語会を催しました。
 
扇橋さんに地元でとれる桑の実のジャムをお礼に贈ったところ、お礼の俳句が送られてきたのです。
 
そこで、「甲州は石の産地で、町には石工も多い。扇橋さんの句を句碑にしてみよう」というアイデアが生まれ、富士見山中腹の久成地区の道の脇に建てたのが第1号の句碑でした。
 
そこから、「日本中に俳句を募って句碑の里にすれば、ユニークな名所になる」と構想が一気に広がり、「逆手塾」も、「句碑の里を育てる会」に変身。「あなたの句碑を建てませんか」との呼びかけが、テレビや雑誌でも紹介され、全国から問い合わせが殺到。今や1キロの道筋に1,000基以上が並ぶまでになりました。
 
その中に、永六輔さんの石碑があります。句碑の里を育てる会が、永さんの出演する旅番組に手紙を送ったことから親交が始まったといいます。
 
永さんは「芭蕉も山頭火も来なかったけれど中富町は地球の真ん中句碑の里」という作品を「句碑の里を育てる会」に贈り、ここが俳句の聖地になってほしいとの想いを伝えたということです。
 
さて、春を迎えた句碑の里は、辺り一面に千本桜が咲き誇り、石碑を色鮮やかなピンクが包み込みます。例年の見頃は4月中旬~4月下旬です。桜に彩られた俳句の聖地の荘厳な風景を是非味わいにお出かけ下さい。



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4月からは加藤響子が、山梨の旬の話題をお伝えします。

 

今回のインデックスは…加茂春日神社の桜


 4月は県内の桜スポットを特集します。
1回目の今日は笛吹市にある加茂春日神社の桜をご紹介します。

加茂春日神社は笛吹市春日居町にある神社です。甲斐二十社の一つに数えられる由緒ある神社で、昔は加茂神社と春日神社の二社が現在の春日居小学校の東に建立されていましたが、1517年、武田信虎の時代の大洪水で全て流されてしまいました。

しかしその後、御神体が現在地で発見されたため一社に合祀して再建されました。

神社の本殿は正面三間、側面二間の三間社流造(さんけんしゃながれづくり)と言われる工法で、県内に三間社流造は数少ないことから大変貴重な建築物として、笛吹市の重要文化財に指定されています。


また、春日居町の町名は、この「春日の神様の鎮守する村」であることに由来して命名されています。全国には「かすがい」という名の市町村はいくつかありますが、全て「春日井」の「い」は「井戸のイ」という標記です。春日居町だけは、神様がいらっしゃるという意味の「居る」という字が使われているんですよ。


そんな加茂春日神社の桜。本殿脇と参道に約30本の桜が植えられています。これは昭和24年に地域の老人会によって神社を桜の名所にしようと植樹されたもので、植えられているのはソメイヨシノ。

樹齢60年を超えるため大ぶりで見応えのある桜が多いことも特徴です。この桜は毎年、宮司さんの手で病害虫が付かないように一本一本丁寧に消毒されているそうですよ。

気になる桜の開花時期です。例年、3月下旬から4月上旬にかけて桜が一斉に花を付けます。今年はほぼ平年並みで、満開を迎えているということです。

歴史ある神社の風情と桜を楽しめる穴場スポット、加茂春日神社。ぜひ春の息吹を感じにお出かけしてみてはいかがでしょうか。



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