花の寺放光寺の梅

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2月は県内の「梅」を特集しています。
4回目の今回は花の寺・放光寺の梅をご紹介します。


甲州市塩山藤木にある放光寺は、四季を通じて様々な花を楽しむことができ、昔から「向嶽寺の松、恵林寺の桜、放光寺の梅」と言われ、「花の寺」として親しまれています。

放光寺は平安時代末の1184年、源平合戦で功績をたてた甲斐源氏新羅三郎義光の孫に当たる安田義定が一ノ谷の戦いの戦勝を記念して建立しました。

戦いの一方、義定は中央の文化を甲斐に招こうと、都から仏像を奉納しました。放光寺には義定の想いが込められた仏像が伝えられています。

ふっくらと張ったほおや、ふくよかな身体の輪郭が穏やかで、優しい印象を与える本尊・大日如来座像もその一つです。

さらに放光寺は本尊と同時期、平安時代後期に作られた天弓愛染明王座像があることから「縁結びの寺」とも呼ばれています。

愛染明王は愛欲をはじめ、すべての欲望にとらわれ染まる衆生を浄化解脱させる仏様で、縁結び、恋愛成就にご利益があります。男女の縁はもちろん、人とのご縁、社会とのご縁、仕事とのご縁、学校とのご縁など、ありとあらゆるご縁が吉祥に結ばれるご利益を授けてくれます。

放光寺の天弓愛染明王座像は、天弓愛染明王として日本最古の仏像でもあります。このことからも義定の仏教文化への感心の深さを伺い知ることができます。

そんな放光寺の境内には四季折々の花が咲きみだれ、時期になると梅の木々がほころび始めます。また梅と前後して咲き誇るのが椿や、やぶつばき。そして桜、花桃、山吹、ぼたん、花菖蒲、あじさい、萩と次から次へと花が咲きまさに「花の寺」の名にふさわしい風景を見せてくれます。


放光寺では昭和40年より放光寺独特のメニューによる「季節の精進料理」を参拝者に予約で提供しています。現在は3月中旬から6月下旬、9月中旬から11月下旬までの2シーズンに行っています。

放光寺では現在、紅梅が満開だそうです。なお、白梅の見ごろは3月半ばころだそうです。

週末は歴史深い花と縁結びの寺、放光寺で梅を眺めながら是非春の訪れを感じてみて下さい。


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是非お楽しみ下さい!