一宮浅間神社の夫婦梅

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2月は県内の「梅」を特集しています。
3回目の今回は笛吹市にある一宮浅間神社の夫婦梅です。


一宮浅間神社は今年鎮座から1150年を迎えた県内で最も古い神社の一つです。
富士山の貞観の大噴火が起きた際に、噴火がなかなか収まらず、静岡の富士宮浅間神社だけでなく山梨側でも噴火を鎮めるために浅間神社が必要だという事になり創建されたのが、現在の一宮浅間神社です。

もともと現在の一宮地域では水害を防ぐためのお祭りとして大神幸(おみゆき)祭を行っていました。そして貞観の大噴火の際、一宮浅間神社を創建し、コノハナサクヤヒメをお祭りしたところ噴火が収まったということで、一宮浅間神社で大神幸祭を行うようになったということです。

そして江戸時代、大神幸祭の際に参拝者の一人が今の甲府市朝気に非常に珍しい梅があるということで一宮浅間神社に梅の木を奉納しました。これが現在の夫婦梅です。

夫婦梅と呼ばれるのは、一つの花から二つの実を結ぶためで、神社の本殿北側にあり、ご神木となっています。

また、一宮浅間神社に祭られているコノハナサクヤヒメは安産の神、子育ての神と呼ばれているため、この神様の霊験によって、夫婦の形を成している梅の実を食すと子宝に恵まれると伝えられています。

神社では毎年旧暦4月の第2亥の日に梅折(うめのおりえ)の神事が行われ、宮司がその年の梅の枝と実を神に捧げ、子宝を授かりたいと神社を訪れる全ての人が子宝に恵まれるよう祈願を行います。この日に合わせて県外からも子宝祈願に訪れる人たちもいらっしゃるそうです。

梅の花は、その年の天候によって早い時には2月初旬、遅ければ3月にまで開花がずれ込む事もありますが、例年、2月中旬くらいに開花し始めます。


春の訪れを告げる梅の花。
一宮浅間神社の夫婦梅は花を楽しむだけでなく、その実を結ぶ様子も大変珍しく一見の価値があります。

ぜひ春の息吹を感じに一宮浅間神社の夫婦梅を訪れてみて下さい。


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是非お楽しみ下さい!