今週のインデックスは…増富ラジウム温泉郷
今月のインデックスは県内の温泉と紅葉を特集します。
今回は増富ラジウム温泉郷です。
増富ラジウム温泉郷は北杜市須玉町にあり、世界有数のラジウム含有量を誇る温泉として知られています。県内では下部温泉とともに、環境省が指定する国民温泉保養地にも指定されています。
その歴史は戦国時代にまでさかのぼります。武田信玄公が金山開発中に発見したといわれる秘湯で、兵士の刀傷などを癒すのに優れた効果があったと言われています。
その後、集落の人々が使用するお湯として長年使われ、明治18年に初めて金泉湯という一般客を受け入れる湯治場ができ、次第に温泉郷の形を整えていきました。
ラジウム温泉は、神経痛、肝臓障害、リウマチ、胃腸病などに効果があると言われています。これはラジウムやラドンが放出するアルファー線が、空気中を通過するときに空気をイオン化し、このイオンが身体を刺激するためと考えられています。
また、増富ラジウム温泉郷は数多くの文人や芸術家なども訪れた温泉として知られています。山梨県にゆかりが深い飯田蛇笏、井伏鱒二、田中冬二を始め、俳人、高浜虚子も取材のため増富温泉を訪れていて、増富温泉を非常に気に入った虚子はその後も度々訪れたと言われています。
そんな「増富ラジウム温泉」に沿って流れる本谷渓流は深さが場所によっては100m以上となり春の新緑、秋の紅葉、冬の雪景色と四季折々の美しさを堪能できます。その中でも、もみじや楓が生い茂る紅葉橋付近から望む秋の紅葉は圧巻です。西川橋西詰の信号より増富方面に入り、増富ラジウムラインを走ると最初の紅葉スッポトがこの紅葉橋で、11月には綺麗な紅葉を見ることができます。
温泉と紅葉は秋の贅沢の一つ。全国的にも珍しいラジウム温泉と、周辺にある見事な紅葉は秋を楽しむ絶好のロケーションを生み出しています。
これからハイシーズンを迎える増富ラジウム温泉郷にぜひお出かけになってみてはいかがでしょうか。
「やまなしINDEX」を放送後にホームページでもお聞きいただけます。
是非お楽しみ下さい!