今週のインデックスは…小田川のホタル
県内各地で美しいホタルの舞いがみられる6月。
今月の「やまなしINDEX」は、ホタルを特集しています。
今週お伝えするのは韮崎市「小田川のホタル」です。
韮崎市小田川地区、昔から藤井平5千石と言われる水の豊富な水田地帯で、かつてはいたるところでホタルの飛翔が見られていました。
しかし、水田の区画整理によって水路もコンクリート製に改修、豊かな水量を誇ったかつての小川は姿を消し、ホタルをはじめとした昆虫なども絶滅に瀕してしまいます。
「かつて自分たちが見た夏の宵にホタルが乱舞する幻想的な世界を子供達に見せたい」。
そんな思いから、地元の有志の方々の手で昭和61年に小田川ホタル愛護会が組織されます。
愛護会は源氏ホタルの養殖や生育環境の整備を行い、徐々にかつてのホタルが舞う川に戻っていきました。
また、地域の小中学校で、子供達にホタルの生態や保護の必要性などを講演し、意識啓発も図っています。
この活動が評価され、身延町一色地区のホタルと同じく、平成元年に環境省の「ふるさといきものの里100選」に選ばれています。
さらに小田川ホタル愛護会は、活動の成果としてのホタルを多くの人に見てもらおうと「小田川ホタル祭り」を始めました。
今年で26回を数えるお祭りは6月14日(土)午後6時から、小田川地区の柳原神社前広場で開催されます。韮崎道の駅などから会場までシャトルバスを利用できます。
お祭りは昔ながらのホタル籠作りなどのイベントが盛りだくさん。幻想的なホタルの乱舞を見ながらお年寄りから子供まで楽しめるイベントです。
ただし、ホタルは人工の光に弱い生き物で、産卵や繁殖に影響を与えると言われています。ペンライトや懐中電灯は使用しない、カメラのストロボは発光させない、カメラ背面の液晶パネルや、携帯電話のディスプレイなどの光が漏れないようにする、虫よけスプレーは使用しないなど、生育環境を守って鑑賞するように注意して下さい。
夏の訪れを告げるホタル。
ぜひ美しい光とともに、自然の豊かさと環境を守ることの大切さを改めて感じてみてはいかがでしょうか
「やまなしINDEX」を放送後にホームページでもお聞きいただけます。
是非お楽しみ下さい!