今週のインデックスは…あんびん
「あんびん」とは、市川三郷町、旧六郷町落居地区の特産品です。
雑穀(さつまいもやとうもろこし、小麦)の粉を熱湯でこねた生地に、白いんげん豆や小豆で作った餡を包み込み、平らに形を整えて蒸したもので、昔から農作業の合間に食べられている手作りのおやつです。
旧六郷町は山あいで米作りに不向きな土地であったことから、サツマイモやトウモロコシ、雑穀などの栽培が中心で、そんな風土からあんびんは生まれたそうです。そして、戦後の食生活の変化とともに食卓から姿を消していました。
しかし、1996年に地元の落居小学校廃校の話が持ち上がったのをきっかけに、地元の方が「伝統食をPRして町おこしを」と思いつき、「六郷町特産品加工組合」を設立。地元農産物や手作り加工品の販売と併せ、かつての伝統食であった「あんびん」も復活させました。
この「あんびん」という名前、
あんこを入れ、「びんた」をするように荒っぽくたたいて作ることから、「あんびん」という名前がついたと言われています。
ちなみにこの六郷町特産品加工組合では、消費者に安全・安全な商品を提供したいとの思いから、平成13年度に山梨県農産物等認証制度の認証を受けています。
これは山梨県で生産される農産物を主な原材料として、県内で生産される加工食品等について基準を定め、その基準に適合しているものを山梨県が認証することで消費者の信頼を高め、販売の促進や農畜産物の生産振興などを図ることを目的とした制度です。
あんびんは、市川三郷町にある特産品直売所「夢ひろば」などでお求めいただけます。また、地元以外からも美味しいと評判を呼んでいる手作りコロッケなども楽しんでみてはいかがでしょうか。
県内にはあんびんをはじめとして数多くの地域で生産される加工食品等があり、安心・安全な食を提供してくれています。
私たち県民が率先して県産品を食べて山梨県の食を盛り上げていきましょう
「やまなしINDEX」を放送後にホームページでもお聞きいただけます。
是非お楽しみ下さい!