谷戸城址とサクラ

今週のインデックスは・・・谷戸城址とサクラcherryblossom


雄大な八ヶ岳連峰のふもと、県の北端に位置する北杜市大泉に桜の名所として知られる谷戸城址があります。

谷戸城は、甲斐源氏の祖、新羅三郎義光の子孫、逸見(へみ)清光によって築かれたと言われています。
逸見清光は、源平合戦において平家討伐に功を出し、甲斐源氏・武田氏の基礎を作った人物でもあります。

そして時は経ち、群雄割拠の戦国時代。
甲斐国内でも日々、大小豪族との争い、隣国からの侵略が果てしなく続きます。

この甲斐国の戦乱をいち早く治めたのが、武田信玄の父である武田信虎です。信虎は敵対勢力を次々に砕き、甲斐国の統一、平定を成し遂げます。信虎が甲斐を統一した後、谷戸城は信濃侵攻への中継基地となり、以後武田家滅亡まで存続し重要な役割を担いました。その後、徳川家康が天下統一すると、信濃との国境を守る役割を担っていた谷戸城もその役目がなくなり、廃城へと至ります。


そんな歴史ある谷戸城址。
平成5年、国の指定史跡となり、史跡整備が進められ、郭や土塁などが昔のように復元されるなど、在りし日の姿がよみがえりつつあります。
外苑には遊歩道も整備され、木々の間から見る八ヶ岳や富士山、甲斐駒ヶ岳のパノラマは絶景です。

城跡の最頂部は標高860メートル余りに達し、現在はサクラやマツ、モミといった木々が数多く群生し、ひっそりとした雰囲気が歴史の重みを感じさせてくれます。

そして春のこの時期には、山全体に植えてある約300 本のソメイヨシノやヤエザクラが咲き誇り、毎年、大勢の花見客が訪れ、人々の憩いの場にもなっています。

そんな谷戸城址のサクラ、例年の見ごろは4月20日頃ですが、今年は少し遅れています。来週に入ってから見ごろを迎えそうです。
桜を見ながら谷戸城の歴史に思いを馳せてみてはいかがでしょう?


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是非お楽しみ下さい!