信玄公の旗

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「風林火山」言わずと知れた信玄公の代名詞ともいえる言葉ですね。

「孫子の旗」とも呼ばれ、武田軍が行動する際の基本的な心構えを示した言葉として信玄公が採用したと伝えられています。この時代、戦国武将は、家紋などをワンポイントで入れるか、上杉謙信の「毘」のように表象デザイン化するケースが多いそうですが、信玄公のように思想を表明した言葉を掲げたのは異質だったようです。

もうお馴染ですが「疾きこと風の如く徐かなること林の如し侵掠すること火の如く動かざること山の如し」を表しています。

他にも信玄公には「百足衆」と呼ばれる伝令部隊がいました。武田家臣団でもエリート集団で、信玄公の直言を密かに受ける重大な使命を担っています。
彼らの旗指物には一匹の大百足が身をよじらせています。百足の決して後ろに下がらない習性から、戦場でも後ろに引かない、負けないという意味がこめられています。これらの斬新な旗のデザインからも他の武将とは異なる信玄公の非凡な才能が垣間見られます。戦国時代においても鮮烈な印象を与えたのではないでしょうか。

信玄公の旗には、「信玄公旗掛事件」という話が残っています。信玄が戦に行く途中、旗を掛けて休息したと伝えられていた松の木が、明治政府の作った鉄道が原因で枯れてしまいました。そこで郷土出身の弁護士・藤巻嘉一郎(かいちろう)などが国を訴え、それが認められた話です。信玄公の旗は、時の司法の場でも大きな影響を与えていたのですね。今でもJR日野春駅前には信玄公旗掛松の歴史を伝える碑が残っています。


さて来月4月4日から始まります「第43回信玄公祭り」。メインの甲州軍団出陣は4月5日土曜日午後6時30分です。信玄公役には、昨年に続き松平健さん。こちらも楽しみですね。

甲州軍団出陣の際、なびく旗を眺めながら当時の信玄公のたぐいまれな才能に思いをはせてみてはいかがでしょうかconfident


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是非お楽しみ下さい!