今週のインデックスは…信玄公と甲府五山
信玄公は幼年期から亡くなるまで広く仏教を信仰し、寺院・僧侶を崇敬保護してきたと言われています。中でも臨済禅に深く帰依し、京都や鎌倉の五山制度にならって自分の居城がある甲斐府中に古刹を集めました。 長禅寺、能成寺(のうじょうじ)、東光寺、円光院、法泉寺の五つのお寺が甲府五山にあたります。
甲府五山の筆頭にあげられる名刹で信玄公の母・大井夫人の菩提寺でもある長禅寺は、高僧の岐秀(ぎしゅう)元伯が開山しました。岐秀元伯は、信玄公の幼少期からの学問、政道の師であり、人間形成に大きな影響を与えた人物ともいわれ、「晴信」から「信玄」という名を与えたのも、岐秀元伯なんですね。
また、甲府の東に位置する東光寺は、信玄公が厚く保護したお寺でもあります。信玄の今川領進出に反対し、謀反を企てたとされ自害した長男・義信のお墓がある他、「由布姫」の父・諏訪頼重のお墓もここにあります。境内には、建長寺を開山した蘭渓道隆が築いたといわれる見事な庭園や、室町時代に建てられたと言われている国の重要文化財に指定されている仏殿(薬師堂)などがあります。
この他にも、つつじが崎のふもとにあり、信玄公の正室・三条夫人の菩提寺の円光院。武田勝頼の菩提寺の法泉寺。信玄公の父・信虎の曽祖父である武田信守の菩提寺の能成寺。いずれのお寺も武田家と縁の深いお寺なんですよ。
来月4日から始まる「信玄公祭り」とともに甲府五山を巡り、戦国時代の運命の中に生きた武田家一族に思いをはせてみてはいかがでしょうか。
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是非お楽しみ下さい!
2014年3月アーカイブ
今週のインデックスは…信玄公の旗
「風林火山」言わずと知れた信玄公の代名詞ともいえる言葉ですね。
「孫子の旗」とも呼ばれ、武田軍が行動する際の基本的な心構えを示した言葉として信玄公が採用したと伝えられています。この時代、戦国武将は、家紋などをワンポイントで入れるか、上杉謙信の「毘」のように表象デザイン化するケースが多いそうですが、信玄公のように思想を表明した言葉を掲げたのは異質だったようです。
もうお馴染ですが「疾きこと風の如く徐かなること林の如し侵掠すること火の如く動かざること山の如し」を表しています。
他にも信玄公には「百足衆」と呼ばれる伝令部隊がいました。武田家臣団でもエリート集団で、信玄公の直言を密かに受ける重大な使命を担っています。
彼らの旗指物には一匹の大百足が身をよじらせています。百足の決して後ろに下がらない習性から、戦場でも後ろに引かない、負けないという意味がこめられています。これらの斬新な旗のデザインからも他の武将とは異なる信玄公の非凡な才能が垣間見られます。戦国時代においても鮮烈な印象を与えたのではないでしょうか。
信玄公の旗には、「信玄公旗掛事件」という話が残っています。信玄が戦に行く途中、旗を掛けて休息したと伝えられていた松の木が、明治政府の作った鉄道が原因で枯れてしまいました。そこで郷土出身の弁護士・藤巻嘉一郎(かいちろう)などが国を訴え、それが認められた話です。信玄公の旗は、時の司法の場でも大きな影響を与えていたのですね。今でもJR日野春駅前には信玄公旗掛松の歴史を伝える碑が残っています。
さて来月4月4日から始まります「第43回信玄公祭り」。メインの甲州軍団出陣は4月5日土曜日午後6時30分です。信玄公役には、昨年に続き松平健さん。こちらも楽しみですね。
甲州軍団出陣の際、なびく旗を眺めながら当時の信玄公のたぐいまれな才能に思いをはせてみてはいかがでしょうか
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今週のインデックスは…信玄公の隠し湯
今回はスタジオを飛び出しまして、甲斐百八霊場のひとつ積翠寺にやってきました。
今私がいる場所ですが、ふる~い井戸の前にいます。実はこの井戸は信玄公の産湯として使われたそうです。直径が1mほどの、石積みになった井戸です。中をのぞくと1mほどのくぼみ、今は土が見られます。古い歴史を感じることができます。
信玄公が生まれた時は、甲斐の国は駿河の軍勢に攻め込まれていました。信玄公の母、大井夫人は、いざというときのために立てこもる詰めの城が築かれていた要害山に避難していて、そんな戦況の中、信玄公を積翠寺で生んだのですね。
さて積翠寺といえば「積翠寺温泉」。信玄公の隠し湯としてもお馴染です。川中島の合戦で負傷した武将たちを入浴させたと言われています。ちょっと私も日頃の疲れを癒しに温泉につかっていきたいと思います。
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いや~積翠寺温泉で私もゆっくり心も体もリフレッシュさせていただきました。
今日は青空のもとの入浴でした。下を見ますと甲府市街が太陽にキラキラと照らされて、とても景色も綺麗でしたよ。
この積翠寺温泉の泉温は15度~20度と低いのですが、神経痛・リウマチに良いとされるそうです。
また周辺には豊かな自然に加えて要害城跡や武田家を巡る史跡もあります。ですから森林浴、そして歴史散策にもお勧めです。
さて今回の積翠寺温泉以外にも下部温泉や湯村温泉、さらには県内最古といわれる山梨市の岩下温泉など山梨県内には、「信玄公の隠し湯」と呼ばれる温泉がたくさんあります。
信玄公が無類の温泉好きと言われるのも分かる気がします。
来月4月4日には「第43回信玄公祭り」が開催されます。勇壮な甲州軍団出陣を楽しむと同時に、隠し湯でゆっくりくつろぎながら、信玄公に思いをはせてみてはいかがでしょうか。
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今週のインデックスは…信玄公の像
原:
今回はスタジオを飛び出しまして、やまなし住みます芸人・やまなし大使のいしいそうたろうさんと、甲府駅南口にやってきました。
いしい:
よろしくお願いします!
原:
いしいさん、ここ甲府駅南口にある信玄公の像はお馴染みですが、こちら以外にも信玄公の像があるのをご存知でしたか?
いしい:
いえ、知りませんでした…。
原:
町の皆さんに聞いてみますと…知らないと言う方が多い中、塩山の駅前にもあるとの情報が!
いしい:
行ってみましょう!
・・・・・・・・・
原:
塩山駅北口にやってきました!
いしい:
これがそうじゃないですか?でも原さん、鎧とか着てはいないのでは?着物を着て、胡坐をかいて坐っています。
原:
大きさとしては甲府駅のものから一回りから二回りほど小さいのですが、台座が低く、信玄像が目線のすぐ先にありまして、少し親近感がわくかもしれません。
いしい:
本当ですね。ただ、表情はキリッと険しい顔をしているので威厳たっぷり!ずっと見ていると、なんだか怒られそうです…
原:
実はこちらは高野山成慶院所蔵の長谷川等伯の描いた信玄公像を参考に建てられたもので、塩山ライオンズクラブが当時の塩山市の発展を祈念して、昭和63年に寄贈したのだそうです。
いしい:
なるほど!これを見るために塩山駅に降り立って頂きたいくらいのものですね。
原:
そうですよね!
そしてこの信玄公の像、他にも武田神社宝物殿、中央自動車道双葉SA(上り)などにもあるということです。
いしい:
もしかしたら県内には他にも知らないだけで、あちこちにもある可能性はまだまだありますね。
原:
発見するのも楽しいかもしれませんね
さて、来月4月4日から始まります第43回信玄公祭り、メインの甲州軍団出陣は4月5日土曜日の午後6時30分からです。信玄公役は去年に続きまして松平健さんが務めます。
いしい:
僕の方にはオファーがなかったのですが…影武者として使って頂きたいと思います
原:
足軽からお願いします
信玄公祭り、甲府駅周辺が戦国時代へとタイムスリップします。皆さんもどうぞお出かけください。
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