松本のお天狗さん

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日差しもだんだんと強くなり、川縁の猫柳の花穂が大きくふくらんだなど、春の便りがあちらこちらから届くようになりました。この季節、山梨県内では春の訪れを告げるお祭りがあちらこちらで開かれています。
その中に、笛吹市石和町松本の山神宮(さんじんぐう)の春の例祭があります。このお祭り、かつて天狗が山の神として住民や信仰者を守ったことから、「お天狗さん」と言われるようになり、昔から地元の人たちに親しまれています。

もともと山神宮の例祭は、およそ300年以上前から行われていたとも言われていて、毎年、2月と8月の21日に開かれていました。しかし今では2月21日の春の例祭だけになってしましました。

また、山神宮に祀られている神様は、大山祇命(おおやまつみのみこと)で、火伏の神、家運繁栄の神として広く信仰を集めています。その他にも月読尊(つきよみのみこと)、稚産霊命(わくむすびのみこと)、宇気母智命(うけもちのみこと)を合祀しているそうです。昔の人は、五穀豊穣や養蚕守護といった生活に密接した願いなどを、それぞれの神に祈願していたのですね。

さて山神宮は、上社と下社に分かれています。下社脇の石鳥居のある参道を登りはじめ、20分ほど歩くと傾斜のきつい160段にものぼる階段が表れ、それをさらに上りきると、拝殿と本殿がある上社になります。上社までの山道や階段は、結構きつく感じますが、がんばって登った分霊験あらたかな思いでお参りすることができます。

今月21日に行われる春の例祭では、午前0時からこの上社で矢立を型どった「金字札」が配られます。このお札、幸運をもたらす縁起物として人気をあつめています。当日は多くの参拝者がお札を求めて詰めかけます。

今年一年の幸運を願いに、松本の天狗さんにお参りされてみてはいかがでしょうかhappy01


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是非お楽しみ下さい!