今週のインデックスは・・・河口湖
富士五湖の中で一番面積が大きいのは山中湖、2番目に大きいのは河口湖です。これはみなさんご存じかと思いますが、では湖岸線が一番長い湖は?
そうです実は河口湖なのです。ご存知でしたか?
河口湖は東西に長く、周囲の長さは20.94kmで一番なのです。湖畔をぐるっとまわると桜やラベンダー、そして紅葉のスポットなど楽しみどころ満載の湖です。
さて、富士山世界遺産の構成資産である河口湖には数々の名所があります。
南岸と北岸を結ぶ河口湖大橋。その北岸には産屋ヶ崎があり、木花開耶姫命がここで出産をしたという伝説から、産屋ヶ崎と呼ばれるようになりました。
周辺には、9世紀後半に起こった噴火を契機に、北麓側に初めて建立された浅間神社であると伝えられている河口浅間神社や、富士山中に最も早く祀られた神社であるとも伝えられている冨士御室浅間神社といった『信仰の対象』としての富士山の普遍的な価値を示す構成遺産資産も存在します。
富士講の開祖とされる長谷川角行が水行を行なった湖の一つも河口湖です。
いつの時代も変わらず巡礼の対象となったのが富士五湖、そしてこの河口湖だったのですね。
河口湖は、景勝の地でもあり、湖面に映える富士山は「逆さ富士」と呼ばれ、名所としても有名です。多くの芸術家とゆかりが深く、風光明媚な景観を題材にした文学や絵画が、富士五湖の中では最も多いのではないでしょうか。
代表的なものとして、甲府盆地から河口湖へ抜ける御坂峠から望む逆さ富士を描いた葛飾北斎の「甲州三坂水面」、峠を登りきって目に飛び込んできた富士と河口湖の雄大な景色を旅人の目線で描いた歌川広重の「甲斐御坂越」が挙げられます。
みなさん暑い日が続きますが、富士山と芸術に触れ、世界遺産にふさわしい価値に触れて見てはいかがでしょうか。
「やまなしINDEX」を放送後にホームページでもお聞きいただけます。
是非お楽しみ下さい!