今週のインデックスは…西湖
西湖は、面積が2.12キロ平方メートルと五湖の中では4番目の大きさで、
深さが71.7メートルと2番目に深い湖です。
山梨県の天然記念物「フジマリモ」の群生地として知られています。
もともと富士北麓には東西に広大な「剗の海(せのうみ)」と呼ばれる湖が存在していました。
貞観6年(864年)に起きた富士山の大噴火(貞観大噴火)によって、大量に流れ出た溶岩で湖が分断され、現在の西湖と精進湖が誕生したのです。
また、西湖といえば「クニマス」の発見が、全国的にも大きなニュースとして取り上げられたのが記憶に新しいです。
クニマスは秋田県田沢湖のみに生息し、1940年代に絶滅したとされていました。
しかし、クニマスが絶滅する前に、西湖に10万粒の卵が移植されたという記録が残っていて、発見されたクニマスはその子孫ではないかと考えられています。
この発見をきっかけに、西湖と田沢湖は姉妹湖提携が結ばれています。
さて、そんな西湖ですが、世界遺産富士山の構成資産の1つとなっています。
昔、富士山を登拝する人々は、まず富士五湖やその周辺の洞窟などを巡礼し、身を清めてから富士山に登りました。
富士山頂には神仏が住んでいて、身を清め、祈りを込めて富士山に登ることで神仏の加護を受け、生まれ変わることができると考えられていたのです。
これらの信仰の対象としての富士山や周辺の構成資産についての情報は、富士河口湖町にある県立富士ビジターセンターで詳しく知ることができます。
この夏、改めて世界遺産富士山について学び、違った視点で西湖に目を向けてみてはいかがですか?
「やまなしINDEX」を放送後にホームページでもお聞きいただけます。
是非お楽しみ下さい!