笈形焼(おいがたやき)

今週のインデックスは…笈形焼 


もうすぐ新年度です。
新しい生活への準備を進めているという方もいらっしゃるでしょうか?

毎年4月、夜になると、笛吹市にある御室山に幻想的に浮かび上がる、
鳥居のような形を見たことがありますか?

それが「笈形焼」なんです。

春の風物詩としても有名ですよね~happy01


笈形焼の歴史は古く、平安時代までさかのぼります。

甲州市にある大善寺の資料によりますと、
かつて、大善寺と笛吹市にある長谷寺(ちょうこくじ)との間に争いが起こりました。

このとき、大善寺の僧は、長谷寺に協力した山梨岡神社の鳥居を持ち帰り焼き払う一方で、長谷寺の僧は、大善寺から、山伏が背負う荷物箱である「笈(おい)」を持ち帰って焼き払いました。

この「笈を持ち帰って焼いたこと」が、笈形焼の始まりと伝えられています。
 

その後、笈形焼は、盂蘭盆(うらぼん)の終わり――旧暦7月16日――の夜に、
精霊送りの篝火として行われるようになり、江戸時代末期まで続きました。


その後一時途絶えますが、昭和63年に観光を目的に復活します。
ただし、山火事などの安全面を考慮し、「電球」90個の点灯による笈形焼となりました。

なお、平成2年以降は85基の「電灯」設備による点灯を行っています。

御室山に浮かび上がる「笈」は、一辺の長さが400m。
これほど大きな山焼きは、全国的にみても、とても珍しいです。

現在、笈形焼は、笛吹市が毎年春に開催する「桃の花まつり」の目玉の一つになっています。


今年の「笛吹市・桃の花まつり」は、4月1日~21日に開催されます。

「笈形焼」は1日~15日まで実施され、
この間、笛吹市一宮町にある大久保山の「大文字焼」も点灯します。
双方とも「見もの」ですwink

このほか「桃の花まつり」のイベントをいくつか紹介しますと、

来月7日(日)の石和温泉夜桜祭り

14日(日)の笛吹市桃の里マラソン大会

最終日の21日(日)にはハイライトである川中島合戦絵巻が行われます。

川中島合戦絵巻 では、武田軍と上杉軍に分かれ、川中島の合戦が再現され、
エピソードとして有名な、信玄・謙信の一騎打ちもあります。

新年度のスタートを明るく彩るイベントが盛りだくさんですhappy01


間もなく笛吹市は桃の花の満開を迎えます。
笛吹川周辺の扇状地に広がる桃の花の「ピンクの絨毯」を眺めることができますよ。


新しい友人と、会社の同僚と、学校の友達と・・・
花見やイベント、そして笈形焼を見にお出かけしてみてはいかがですかconfident


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「やまなしINDEX」を放送後にホームページでもお聞きいただけます。

是非お楽しみ下さい!