今週のインデックスは…新府藤武神社
日に日に暖かくなってきました!
桜の花も咲き始めましたね!
新府藤武神社の周りにもソメイヨシノが30本近くあり、
花見を楽しみに沢山の人が訪れるんですよ。
新府藤武神社は韮崎市中田町にあった新府城の跡地に建てられた神社です。
神社は新府城の歴史に深いかかわりがあります。
新府城は、織田・徳川軍の攻撃に備えて、武田勝頼が真田昌幸に命令して築かせたものです。
戦国時代の長篠の戦いで、武田勝頼率いる騎馬隊が織田信長率いる鉄砲隊に大敗してしまったのがきっかけで建てられました。
勝頼は武田軍の体勢立て直しを図るために、
七里岩の上にある新府に新たな拠点を作りました。
新府城内は西側を七里岩の一部を利用し、90mもある天然の崖を防壁にとしたり、
水の堀を作ったり、丘陵の変化を利用した国内でも珍しい複雑な構造をしていたため
防衛に非常に優れていました。
しかし、勝頼が移り住んでたった68日、もう間もなく新府城の全てが完成というところで戦局が悪化。
勝頼は城に自ら火を放ち落ちのび、大和村まで逃げて自害してしましました。
新府城を「未完の城」と呼ぶのはこのような歴史からです。
そして、焼け落ちた本丸跡地に建てられた神社が新府藤武神社という訳です。
藤井地区と武田地区を見下ろす高台にあるのでこのように呼ぶようになったと言われています。
神社の北西には石で作られた祠(ほこら)があり、勝頼の魂が祀られているんです。
さて、新府藤武神社では毎年4月に、
古くから「お新府さん」と呼ばれ親しまれているお祭りがあります。
お新府さんでは勝頼の慰霊祭と神輿や神楽の奉納などが行われます。
また、昔からお祭りの日に雨が多いのは勝頼の死を悲しむ天の涙かもしれませんね。
今年は4月21日(日)にお新府さんが行われ、
神輿や神楽の奉納、カラオケ大会などが盛大に催される予定になっています。
祭りのハイライト、新府藤武神社へ続く傾斜のきつい249段の石段を一気に駆け上がる
神輿石段登壇は圧巻です!!
神社ある地域は新府桃源郷としても有名です。
お花見に、そして勝頼ゆかりの地を訪ねにお出かけして見てはいかがでしょうか?
「やまなしINDEX」を放送後にホームページでもお聞きいただけます。
是非お楽しみ下さい!