今週のインデックスは…虫切り加持
今年は冬の寒さが長く続きましたが、
ようやく陽の光も暖かさを増して、本格的な春がそこまでやって来ていますね
今日はそんな春の風物詩となっている行事をご紹介します。
富士川町にある昌福寺(しょうふくじ)では、
毎年春と秋のお彼岸の時期に「虫切り加持」が行われます。
この行事は300年も前から続いていて、当時の昌福寺の住職が加持祈祷の能力を認められ、天皇の病気を治したことがそもそものきっかけとされています。
それが時代とともに子どもの疳の虫を断ち切る行事として地域に定着しました。
昔から日本では、子どもの夜泣き、ひきつけ、かんしゃくなどの行動は疳の虫によるものだと信じられていました。
悪さをする疳の虫を祈祷で断ち切り、健やかに成長して欲しいという親の想いが込められている行事なんです。
祈祷は、住職がお経をあげながら、食紅で子どもの手のひらに特別なおまじないを書いたり、数珠でリズムを刻んだりと独特な方法で行われます。
手に描かれるおまじないは、男の子は左手、女の子は右手にしてもらいます。
毎年、県内はもちろん県外からも母さんやお父さんに連れられて、
2~4歳の子どもたちを中心に多い時では500人ものお子さんが来るそうです。
子どもを想う親の心は、どんなに時代が移っても変わらないんですね
今年の春の虫切り加持は3月17日~23日まで行われ、この期間に合わせて、
昌福寺のご本尊「延寿日蓮大菩薩像」のご開帳も行われます。
そして、虫切り加持とともに、富士川町周辺に本格的な春が訪れます。
昌福寺の近くには、桜の名所・大法師公園があります。
公園周辺には2000本もの桜の木があり、大法師山の山頂が淡いピンク色に染まってとても見ごたえがあります。
日本さくら名所100選にもなっています
今月30日から4月7日までは大法師さくら祭りも行われ、期間中は桜のライトアップも行われる予定です。
また、富士川では昨年100年ぶりに復活した舟下りも体験でき、ゆったりと舟に揺られながら、
山の緑や川沿いの菜の花を楽しむこともできます。
ぜひ、春を感じにお出かけになってみてはいかがでしょうか
「やまなしINDEX」を放送後にホームページでもお聞きいただけます。
是非お楽しみ下さい!