今週のインデックスは…明見(あすみ)
私たちの住む山梨県には現在、27の市町村がありますが、
地域ごとに珍しい地名や面白い地名がたくさんありますよね。
知らなければ正しく読めない地名も各地にあります。
富士吉田市にある、「明見」もその一つと言えます。
「明るい」という字に、「見る」という字を書いて「明見」。
その地名の由来ですが、昔話によると・・・
その昔、富士山が噴火したとき噴火がもの凄いので、近隣の村々が騒ぎ立てる中、
この村の人だけは
「こんなことはよくあることだ。いやなことは明日見ることにしよう。」
といって寝てしまいました。
ところが、一晩のうちにすっかり土地の形が変わってしまったので、
とうとうこの村では富士山が見られないようになってしまいましたとさ。』
と伝えられています。
「明日見る」と言ったので「明見」というわけです。
昔話とは違い、現在明見地区からは富士山が見えますので、全てが真実というわけでは
なさそうですが、富士山の噴火が地名の由来になっているとしたら、当時の人達にとって、
それほど大きな出来事だった訳です。
その富士山は、活火山に指定されています。
残っている記録を見ると、300年程度に1回は噴火を繰り返しています。
江戸時代中期の1707年に起きた宝永大噴火(ほうえいだいふんか)が一番最近の噴火ですので、すでに300年が経過していることになります。
このため、防災対策として「富士山ハザードマップ」が作成されたほか、
富士山周辺の7市町村で「富士山防災避難マップ」が作成・配布されました。
平成24年6月には「富士山火山防災対策協議会」が設置され、
国や周辺自治体とも協力しながら、
防災計画の検討、訓練の実施などを行い、有事に備えています。
山梨県に起こりうる災害は、ほかにも東海大地震や台風による水害などがあります。
いつ起こるか分からない災害に対しては、普段からの備えがとても大切ですよね。
東日本大震災から丸2年が経過しようとしている今、改めてご家族で防災について話し合い、緊急の際の連絡方法や住まいの防災対策の確認はもちろん、
非常食・水・懐中電灯・そして「ラジオ」などの防災グッズも、この機会に点検してみてはいかがですか
「やまなしINDEX」を放送後にホームページでもお聞きいただけます。
是非お楽しみ下さい!