今週のインデックスは…十日市
子どもの頃、この時期になるとワクワクしたのを覚えています。
今度の日曜日・月曜日の2日間(2月10・11日に)峡西地域に春の訪れを告げる「十日市」が開催されます。
今年は2年振りの開催となるので、より一層期待が高まります。
県道沿いに出店するたくさんの露店。何を買おうか迷ってしまいます。
十日市は、
南アルプス市で500年続いているとも、700年続いているともといわれる伝統の市です。
戦国時代の文書(もんじょ)に「十日市場」の地名が記されており、
このころ既に市が立ち、地名となっていたことが伺えます。
全国各地に十日市という名前のつく地名がありますが、
毎月10日とか10日に1回、市が立っていたことが名前の由来といわれています。
南アルプス市の十日市場も、昔は1月10日から数日間、
そしてお田植えが一段落する夏7月にも市が立っていたことが、『甲斐国史』に書かれています。
さて、この十日市では、
臼や杵などの木工製品、甲州だるまなどが販売されるのが特徴です。
昭和12年の十日市の出店内容の一覧を見ますと・・・、
一番多いのが飴を売る店で36軒、続いて玩具(おもちゃ屋さんですね)が23軒、
万年筆、屏風、古着、下駄・草履、こんにゃく、落花生などたくさんあります。
十日市はかつて「無いものは、猫のたまごと馬の角」といわれただけのことはありますね。
現在でも十日市が開催される沿道の庭先に臼や杵、ざるなどが並べられ、
値段の交渉をする姿も名物の一つになっています。
今回、2年ぶりに開催される十日市では、かつての風情も残しつつ、
イベントも企画されています。
猿回し、そして特設ステージでの太鼓やよさこいの演舞、ものまねショー
なども予定されています。
市での買い物だけでなく、イベントも楽しめますね。
何百年も前からみんなが楽しみにし、生活に密着してきた十日市。
皆さんも、出かけてみませんか
「やまなしINDEX」を放送後にホームページでもお聞きいただけます。
是非お楽しみ下さい!