今週のインデックスは…山梨の郷土料理 おねり
みなさんの住んでいる地域には、どんな郷土料理がありますか?
「おねり」と聞いてどんな料理が思い浮かびますか?
「おねり」は、
ジャガイモやカボチャといった穀物にトオモロコシの粉に塩湯を入れてかき混ぜて、ねっとりと固まったところ食べる、
山梨に昔から伝わる郷土食です。
使う材料は地域によってさまざま。
山間地域では米の生産量が少なく、さつまいもや麦、ソバなどの雑穀を使って作った料理がよく作られていました。
「朝はおねり、昼はおやき、夜はほうとう」なんていう言葉が残っている程、
「おねり」はさかんに食べられていたんですよ。
昭和40年ごろまでは県内の至る地域で作られていましたが、現在ではほとんど作られていません。
どんな料理か気になったので、作ってみました!
私が作ったのは、峡東地域の「おねり」。
甲州市食生活改善推進委員会が出しているレシピを参考にしました。
まず、さつまいも、かぼちゃ、さといもの皮を剥いて、
食べやすい大きさに切ります。そしてお湯で柔らかくなるまで煮ます。
柔らかくなったら、トウモロコシ粉を入れ、よく練ります。
ぽってりしたら出来上がりです。
食べるときは、ねぎみそ、「大根おろしと味噌」などを付けて食べるんだそうです。
峡東地域では100年以上前から米のつなぎ食として作られたとのことです。
そして、気になるお味はというと・・・・
野菜の自然の甘みで、やさしい素朴な味でした!
その他、醤油や砂糖で味付けをする地域もあったり、
現在は、お好みで柚子やすりゴマをかけたりしている家庭もあったりするそうですよ。
さて、いまファミリーレストランやファーストフード、コンビニエンスストアなどで好きなものを手軽に選べる時代です。
「おねり」を始め、昔から食べられてきた料理が消えつつある現状があります。
少し寂しいですね
また、これだけ飽食の時代なのに体力不足の子ども、気力のない子ども、家庭の味を知らない子どもが増えているんですよ。
成長期にはバランス良く必要な栄養素をとることが大切です。
家庭の味は、ふるさとの味。
郷土料理は、使う材料に制限がありその地域の風土が色濃く現れます。
健康管理と共に、大切にしていきながら、これからも絶やすことなく私たちが受け継ぎ、
さらに次世代へ引き継いでいきたいですね
「やまなしINDEX」を放送後にホームページでもお聞きいただけます。
是非お楽しみ下さい!