今週のインデックスは・・・藤村記念館
甲府駅を利用する人の中には、「この建物は何だろう?」と思った人もいるのでは?
今日はみなさんの、その疑問にお答えします
藤村記念館は、
明治8年、現在の甲斐市亀沢に、睦沢小学校として建てられた学校の校舎です。
昭和32年までのおよそ80年間は、学校として、その後しばらく(5年ほど)は睦沢公民館として利用されました。
老朽化により取り壊し寸前となりますが、藤村様式旧睦沢小学校校舎保存委員会の手で、武田神社の境内へ昭和41年に移築・復元され、「藤村記念館」と命名されて、甲府市に寄贈されました。
ところで、「藤村記念館」の「藤村」というのは、この記念館の建築当時の山梨県令――現在の知事にあたる―藤村紫朗(ふじむら・しろう)が、外面のデザインや構造に洋風手法を取り入れた建築を特に推奨したことに因みます。
山梨県内では、「藤村式建築」と、建築様式を示す単語にまで、その名字が使われているんですよ。
明治初期の甲府中心部には、この「藤村式建築」の建物が沢山存在したそうです。
明治10年に甲府を訪れた駐日英国公使のアーネスト・サトウ氏は、学校、銀行、裁判所など、西洋建築を模倣した建物が大変多いという感想を、日記に書き残しています。
さて、藤村記念館は、昭和42年に国の重要文化財の指定を受け、
その後資料館として開館。
多くの人から親しまれてきました。
2年前(平成22年)に、甲府駅周辺の区画整理に伴って甲府駅北口広場に移築・復元され、交流ガイダンス施設として新たにオープンし、今日を迎えています。
現在、藤村記念館では年末年始に向けて、様々なイベントが予定されています。
例えば、12月20日、木曜日には子どものための朗読と演奏が行われる無料イベント「第21回 ちいさな木曜コンサート」が午後7時から開演されます。
また、1月3日、木曜日の午後3時から「ニューイヤー・ジョイント・リサイタル」
――これもまた無料です――が開催されます。
イベントについて詳しくは、NPO法人甲府駅北口まちづくり委員会までお問い合わせ下さい。
電話番号は 055-252-8797です。
年末年始にかけて、藤村記念館を見学しながら開催されるイベントに参加して、
楽しい時間を過ごしてみてはいかがですか!
「やまなしINDEX」を放送後にホームページでもお聞きいただけます。
是非お楽しみ下さい!