今週のインデックスは…甲州ころ柿
柿の収穫シーズンです。
この時季、家の軒下に皮を剥き終えた柿が行儀よく並べられているのを見かけます。
オレンジ色のカーテンは、冬の訪れを告げる風物詩です。
柿が色づくと医者が青くなる、と昔からよく言われるほど、柿にはビタミンCが豊富。
その他にも様々な成分が含まれていて、風邪やガンの予防、二日酔いの解消、さらには美肌に役立つと言われています。
そんな柿ですが、富有柿などそのままで美味しく食べられる「甘柿」と、
甲州百目柿などの渋みが強い「渋柿」に分けられます。
特に山梨で作られるころ柿の多くは「甲州百目柿」が使われています。
釣り鐘のような形をしているんです。
大きい物だと500g以上あるものもあります。
皮をむき太陽の光に当て、干すことで自然に渋みが無くなり甘くなります。
ころ柿の名前は、むかし農家の庭先に皮を剥いた柿を並べて、天日で乾燥させるときに、柿全体に日が当たるように、コロコロ位置を変えたことに由来しています。
甲州市松里地区は、甲州百目柿を使った「ころ柿」の発祥の地とされていまして、
戦国時代に武田信玄公の奨励により生産が始まったといわれています。
冬場の保存食としても重宝されました。
江戸時代には幕府に献上されるほどで、現在でも全国有数の「ころ柿」産地として知られています。
比較的気温が低いこと、風通しが良く湿度が低いこと、日照時間が多いことが「ころ柿」作りに欠かせない条件です。
またどの面も平均的に乾かすことは大きい柿ほど難しく、
その意味で、甲州ころ柿は市場で高級品とされています。
甲州ころ柿美味しいですよね。
ゼリー状の果肉の食感が私は好きです!
濃厚なのに品があって自然な甘さがたまらないです。
甲州ころ柿は、海外からも高い評価をうけています。
ちなみに干し柿は大きく分けて2種類あって、
水分が25%-30%で糖分が結晶化した白い粉が付いているものが「ころ柿」、
水分を半分くらい残したものは「あんぽ柿」として区別されているんです。
甲州ころ柿は山梨の伝統文化が生んだ、山梨ゆかりのドライフルーツ。
例年ですと来月上旬頃(12月)、出荷が始まります。
楽しみですね!!
「やまなしINDEX」を放送後にホームページでもお聞きいただけます。
是非お楽しみ下さい!