今週のインデックスは・・・鳴沢菜
すっかり秋が深まり、紅葉も見頃を迎えました。
富士山が雪をかぶっている姿を見ると、間もなく寒い冬がやってくるのを実感します
寒さとともに美味しさを増す食べ物の一つがお漬物ですね。
実は山梨県にもお漬物に最適な地元野菜があるのをご存じですか?
それが鳴沢菜。
長年、鳴沢村で栽培されてきた伝統野菜です。
見た目は野沢菜や、大きくなったホウレンソウに似ています。
先月から今月にかけてちょうど収穫の最盛期を迎えています。
鳴沢菜の歴史は古く、江戸時代には既に栽培されていたと資料に残されています。
また、DNA調査の結果、ルーツは京都の長禅寺菜にあることが分かっているんです。
長い年月をかけて、富士北麓地域特有の水はけの良い火山灰土壌、富士の伏流水、気候といった環境が影響して、現在の鳴沢菜に変化したと考えられています。
昔はこの時季になると、乾燥させるために鳴沢菜を軒先に吊るしてある光景が季節の風物詩でした。
乾燥させた鳴沢菜は、必要に応じて水で戻し、おじやや味噌汁の具、また、おすいとんに入れて食べられていました。
青い野菜が不足する冬場の貴重な栄養源だったんですね。
鳴沢菜は柔らかく、食味がいいことから、最近では浅漬けにして食べるのが人気で、特に醤油漬けがおススメ。
歯ごたえがあって、中がすごく瑞々しくて、噛めば噛むほど甘みと旨みがでてきます。
おつまみにも合いますね~!
この鳴沢菜を地域ブランドとして確立しようと、平成18年に地元農家の皆さんが集まり
「鳴沢菜クラブ」を設立して活動しています。
鳴沢菜の美味しい調理方法を紹介したり、鳴沢菜を身近に感じていただくためのイベントなどを実施しています。
鳴沢菜は2ヶ月ほどで収穫できることから、春先と秋の2回収穫することもあるようですが、寒さがだんだん厳しくなるこの時期が最高に美味しいんです!
山梨の気候風土が生んだ自然の恵みを、みなさんもぜひ一度ご賞味ください。
ごはんが進みますよ!
「やまなしINDEX」を放送後にホームページでもお聞きいただけます。
是非お楽しみ下さい!