今週のインデックスは…甲州葡萄
実りの秋、これからたくさんの食べ物が旬を迎えます。
山梨の秋の味覚の代表と言えばやっぱり葡萄ですよね!
代表的な巨峰、ピオーネ、甲斐路、ロザリオビアンコをはじめ、いろんな種類の葡萄が店先に並び、この時季、観光に訪れる人達を楽しませています。
そんな数ある品種の中でも、山梨の葡萄の原点といえるのが「甲州葡萄」です。
1300年の歴史を持つ日本最古の品種と言われています。
これから最盛期を迎え、10月中旬まで収穫できます。
甲州葡萄はヨーロッパに起源があると言われていて、シルクロードを渡って中国、日本へ伝わりました。
持ち込まれた時期については代表的なつの説があります。
1つは、718年、現在の甲州市勝沼町にある大善寺の僧侶・行基(ぎょうき)が葡萄栽培を始めたという説。
もう1つは1186年に同じく勝沼に住んでいた雨宮勘解由(あめみやかげゆ)が甲州葡萄を発見したという説です。
そして、葡萄栽培が定着した理由は、葡萄の栽培に適した環境があったというのはもちろんですが、なんといってもぶどう棚を開発したことです。
畑一面に広がる「ぶどう棚」は山梨で開発されて全国に広まりました。
そんな栽培の工夫もあって、山梨は江戸時代にはすでに日本一の産地として知られていたんですよ
また甲州葡萄は食用だけでなく、「甲州」と呼ばれるワインの醸造用としても注目されています。
山梨県産のワインは国内の約3割を占めていて、現在約80社のワイナリーが生産しています。
中でも甲州葡萄から造られるワイン「甲州」はなんと言っても和食によく合うんです
一般的にワインはその国の食事に合うように造られます。
日本のオリジナル品種で造られた甲州ワインは、醤油や味噌、お酢との相性が抜群で、海の幸と合わせても楽しめます。
最近では、海外での和食ブームもあって、甲州ワインの世界市場へのチャレンジも始まっています。
ワインの本場フランスの権威あるコンクールで金賞を受賞するなど、高い評価も得られるようになっているんですよ。
「甲州」の名が世界に広まるなんて、ロマンがありますね
甲州葡萄は、これからが旬。食べてよし、飲んでよし、鮮やかな色合いも楽しめます。
山梨の風土が育んできた葡萄、みなさんも改めて味わってみてください。
「やまなしINDEX」を放送後にホームページでもお聞きいただけます。
是非お楽しみ下さい!