今週のインデックスは・・・乙女高原
8月も終わりを迎えますが、まだまだ暑い日が続いていますね。
でも、ちょっぴり早く秋の訪れを感じられる場所があるんです。
それが乙女高原です。
乙女高原は、山梨市牧丘町の北西部にあり、標高はおよそ1700メートル。
夏でも涼しく、気温は高くても27度程度です。
今の時期には赤いタムラソウや黄色のアキノキリンソウ、薄紫色のマツムシソウなどたくさんの綺麗な花に出会うことができます。
これらの草花を求めて、アマチュアの写真家やスケッチをする人でとても賑わうんですよ
また、草花の種類が豊富ということは、それに集まる昆虫や鳥も多様だということです。
乙女高原は昆虫ウォッチング,バードウォッチンクが楽しめる場所でもあるんです。
さらに、夜の乙女高原も魅力的なんです。
人工的な光がほとんどないので、満点の星が輝きます。ロマンチックですよね
さて、このように自然あふれる乙女高原ですが、実はこの自然、
ボランティアのみなさんによって守られています。
毎年、秋になると200人ものボランティアが集まって草を刈るのが乙女高原の風物詩になっていますが、この草刈りの歴史は古く、少なくとも江戸時代から続けられてきました。
戦前まではふもとの人々が草を刈り、家畜のエサや畑の肥料にしていました。
戦後は、スキー大会ができる県内初のスキー場としてオープンし、スキーがスムーズにできるように草を刈ってきました。
そして今、草原を保全するためボランティアで草を刈っています。
この草刈りを行うことによって、森に変わることなく、生物多様性を保ちながら草原が維持されているんです。
現在、乙女高原の自然が大好きな人たちが乙女高原ファンクラブを作って、
草刈りをはじめ乙女高原の自然を守ったり、素晴しさを伝えたりする活動をしています。
会員は640人もいるそうです
四季折々の美しい景観は、その自然を後世に残そうとする人たちの取り組みによって守られているんですね。
秋の行楽シーズン、私たちはゴミの持ち帰りや草花を摘み取らないなどのモラルをもって楽しんでいきたいですね
「やまなしINDEX」を放送後にホームページでもお聞きいただけます。
是非お楽しみ下さい!