今週のインデックスは…かっぱめし
河口湖周辺に昔から伝わる河童伝説があることをご存知ですか?
そもそも河童は、陸上でも水の中でも自由自在に動ける妖怪のこと。
全身はうろこで覆われ、手足には水かき、頭の上には水をためるためのお皿、とがった嘴が特徴で、背中には甲羅を背負っています。
好物はきゅうり。
空想上の生物と言われていますが、全国各地にさまざまな河童にまつわる話が残っています。
まずは、簡単に河口湖の河童伝説をご紹介しますね。
昔、河口湖に河童が住んでいました。
ある年のこと、湖畔の床屋で、保存用の魚が度々持ち去られる出来事が起こりました。辺りはいつも水で濡れていて「これは河童の仕業に違いない」と半ば諦めていました。
ある晩、床屋が囲炉裏のそばにいくと巻紙が置いてあり、不思議に思って開いてみると、そこには河童膏の作り方が書いてありました。
試しに作ってみると、怪我や病気にも効く万能薬でした。
床屋は河童膏のおかげで「大金持ち」になったとさ。
・・・・というお話です。
伝説上のお話かと思いますが、実際に、かつて河口湖周辺では、はまぐりの貝殻に入れられた塗り薬があって、これが「河童膏」として売られていました。
何にでも効く名薬として大変人気だったそうです。
さて、そんな河童伝説にちなんでできた富士河口湖町の名物料理が「かっぱめし」です。
河童の大好物「キュウリ」を浅漬けにしたものと、滋養強壮に優れた「長いも」を使って仕上げたシンプルな「丼もの」です。
刻み海苔やゴマをトッピングすれば見た目も鮮やか。
特産品の大石キュウリや大石いもが使われていて、あっさりとしたキュウリの漬物とトロッとした長いものコラボレーションは栄養満点。
夏バテ気味の人でも食が進みます
さらに、富士河口湖一体の飲食店やホテル・旅館約50店舗では、基本の「かっぱめし」に、独自の食材などを加えたオリジナルのかっぱめしを提供しています。
特に夏はイベントも数多く行われ、8月4日・5日の土日は河口湖湖上祭があります。
5日・日曜日には特大のスターマインやミュージカルスターマインなど湖上を鮮やかに染める色とりどりの花火が見どころです。
夏のレジャーやイベントと合わせて、ここでしか食べられない味を求めてお出かけしてみてはいかがですか。
河口湖湖畔の草むらで河童の石仏がひっそりとみなさんを迎えてくれますよ
「やまなしINDEX」を放送後にホームページでもお聞きいただけます。
是非お楽しみ下さい!