今週のインデックスは・・・塩ノ山
塩山市の地名の由来にもなったと言われる「塩ノ山」。
JR中央線塩山駅から北西方向の平野にポツンとある小さな山です。
名前の由来はいくつかあって、
「四方が良く見える」から「しほうのやま」、塩ノ山」になったという説や、
その昔には実際に岩塩が産出されたからという説もあるんです。
標高は552メートル、周囲は約4キロで、主にアカマツの木に覆われていますが、平成に入ってから、松くい虫の被害を受け、アカマツが少なくなってきました。
この貴重なアカマツ林を後世に引き継いでいくため、現在、地域の人たちによって松くい虫に強い品種の植栽活動が積極的に行われているんですよ。
また、皆さんもご存じの古今和歌集にも塩ノ山が登場します。
「志ほの山 さしでの磯にすむ千鳥 君が御代をば八千代とぞなく」
と詠まれています。
和歌の意味は
「塩の山に近い差出の磯に棲息するチドリの声も、君の御代が永遠であることを祈っている」で、
宮中の長寿を祝って詠まれたものです。
ちなみに、さしでの磯は現在の山梨市万力付近を流れる笛吹川右岸に突き出る断崖を指しています。
塩ノ山は歌枕としても非常に有名で、この句の他にもたくさんの歌に詠まれています。
このように由緒ある塩ノ山ですが、現在は頂上まで全長2,186mの遊歩道が整備されています。
登山口は向嶽寺と塩山温泉郷の2箇所あり、どちらからも頂上までは約30~40分。
登山道の途中と頂上を合わせて4箇所の休憩所も設置されていますので、休憩しながら気軽に子供からお年寄りまで楽しむ事ができるんですよ。
さて、塩といえば人間の生活に必要不可欠なもの。
不足すると「めまい」や「ふらつき」、食欲不振や脱力感・脱水症状などを引き起こしたりしますが、逆に塩分の摂りすぎは高血圧や腎臓疾患などの原因になってしまいます。
食に対する正しい知識がいかに大切かが分かりますよね。
今月、6月は食育推進月間。
食事や食材の知識、食卓や食器などの食事環境について改めて考える期間となっています。
15日、金曜日には、
山梨県立文学館で「望ましい食習慣とバランスのとれた食生活の実践」と題して、
最近話題になっている株式会社タニタから講師を招いて講演も開催されます。
この機会に、日常の食事全般を見直して、楽しく健康な食生活を送りましょう
「やまなしINDEX」を放送後にホームページでもお聞きいただけます。
是非お楽しみ下さい!