今週のインデックスは・・・八ヶ岳牧場
八ヶ岳の麓、標高1000メートル以上の高地に広がる八ヶ岳牧場。
例年、5月から10月にかけて牛の放牧が行われます。
牛が草をはむ姿を見られるのは草原ならではの風景ですよね
八ヶ岳牧場は、北杜市にある県立の牧場で、小淵沢町と大泉町の2カ所あります。
敷地は合計で597ha。東京ドーム約130個分の広さです。
昭和43年(1968年)、今から約50年前に「家畜の生産及び育成を行い、もって畜産の振興に資すること」を目的に設置されましたが、その起源は、大正15年に大泉村内の県有地で馬の放牧を行ったことにあります。
小淵沢町にある八ヶ岳牧場の本場では、山梨県の所有する黒毛和種雌牛を200頭飼育していて、妊娠牛や仔牛を畜産農家に販売することで、山梨県のブランド牛「甲州牛」の増産を目指しています。
一方、大泉にある分場では、夏に、山麓の涼しい気候・広大な敷地を利用して、畜産農家から牛を預かって放牧しています。
預かることができるのは、最大500頭。
草原を駆け回ることができる放牧を行うことで、丈夫な牛に育つんです
また、畜産農家は、仔牛の飼育を牧場に任せることで、お乳を搾るなど、別の作業に専念できるのも魅力です。
八ヶ岳牧場に預けられた牛たちの大半は、農家に戻った後に出産を経て乳牛になります。
「乳牛はいつでもお乳が出る」と思われているようですが、お乳は仔牛を育てるためのものなので、仔牛を生んだ母牛しか出ないんです。
例えば日本の乳牛の99%を占めるホルスタイン種の場合、母牛から搾られる乳の量は、1日平均20-30キロ(グラム)、沢山出るものは40-50キロ(グラム)にもなります。
1頭あたり平均すると1年に約8000キロ(グラム)もの乳を出すんですよ。
すごい量ですよね
八ヶ岳牧場で放牧されて元気に育つ仔牛たちが、やがて、私たちが口にする牛乳やチーズの原料を生産することになると思うと、感慨深いものを感じませんか。
また、八ヶ岳牧場内の一画には県立まきば公園もあります。
ここでは、八ヶ岳牧場で放牧されている牛を眺めたり、ヒツジやヤギ、ポニー等がいる柵の中に実際に入って自由に動物と触れ合うことができます。
バリアフリーの遊歩道も整備されていまして、野鳥の森の散策なども楽しめます。
牧場にはトレッキングコースもあり、素晴らしい風景を眺めながら清里高原の雰囲気を味わえますよ。
八ヶ岳牧場はまさに自然の宝庫ですね
詳しいことは、各施設のホームページをご覧ください。
八ヶ岳牧場 のホームページ
県立まきば公園のホームページ
「やまなしINDEX」を放送後にホームページでもお聞きいただけます。
是非お楽しみ下さい!