甲州凧

きょうのインデックスは…甲州凧 


昔ながらの遊び「凧揚げ」
dash風の強い日には、凧が空高く舞い上がりそうですよね。

冬休みには子どもたちが凧揚げをする光景が見られ、おもちゃ屋さんだけではなく、
駄菓子店や文房具店などでも売られていました。

ところで、凧とは、
「空気より重く、紐が付いていて、風圧でつくられた力によって、水平線に対して
明確な角度をもって揚げることができるもの」

と定義されています。

日本の凧は、中国、朝鮮半島から紙と墨の伝来と同時期に伝えられたと言われています。

形はやっこ、扇などさまざまで、凧に描かれる絵柄は武者歌舞伎役者などが
一般的ですが、漢字1字で「龍」「嵐」などの文字が描かれることも多いんですよ。


山梨県内では、南アルプス市を中心に、
江戸時代からの伝統の「甲州凧(こうしゅうだこ)づくり」が行われています。

甲州凧は強風に負けないように、通常の凧のtwo倍以上の太さの竹や糸で作られています。

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甲州凧は、
縦長の長方形で畳数枚分と大きく、凧の下に足や尾をつけないという特徴があり、
その形から「甲州かるた凧」とも呼ばれています。

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大正時代、当時の山梨県内の遊びや玩具を記した資料「おもちゃ籠」によると
「東京では正月遊びの一つである凧上げは、山梨は風が強すぎるため正月より5・6月頃の風が緩やかで、陽気も良いことから凧上げに向いている。」と記録されています。


現在は、毎年4月29日みどりの日に南アルプス市東南湖の河川敷で、甲州凧の伝統を唯一受け継いでいるイベントとして「甲州凧あげまつり」が開催されているんですよ。

凧の出来映えや揚がる高さを競い合う恒例行事となっています。

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そして、凧は、有名なベンジャミン・フランクリンのthunder雷は電気であったという実験や、気象観測への利用などで現在社会の礎を築く手段として活用されてきました。

雷の正体である電気についてはその後人間によって、水力や火力、原子力のように様々な発電方法が確立され、現在においては自然エネルギーを利用したクリーン・エネルギーeye注目が集まっています。


そのような中、山梨県では、太陽の光や川の水を活用して、地球温暖化ガスの排出量を
削減し、森林の二酸化炭素の吸収量と均衡させていく「CO2ゼロやまなし」の実現に
向けて関連の事業を重点的に推進しています。

sun日照時間が日本の中でもトップクラスの地の利を活かして
「ソーラー王国やまなし」の実現を目指しており、
1月28日に甲府市にある米倉山のソーラー発電所を稼働させます。
一般家庭3400軒分の電力に相当する電力を発電できるそうですよhappy02

ソーラー発電所には、PR施設「ゆめソーラー館やまなし」も整備され発電方法などについて学べる展示や発電所が一望できる展望台などがあります。

今週末、陽の光を浴びながら訪れてみてはいかがですかwink


電池やエンジンなどを使わないクリーンな遊びである凧上げと同じように、
クリーンエネルギーを利用した発電量もup高く高く上がっていくと素敵ですねhappy01

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写真:「山本武夫」作

 
 
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「やまなしINDEX」を放送後にホームページでもお聞きいただけます。
是非お楽しみ下さい!