きょうのインデックスは…吉田のうどん
吉田のうどん、麺は太くて、断面は正方形に近いものが一般的です。
麺に使う粉は、硬く仕上がるもの好まれ、地元で作られた粉を使うお店が多いのが特徴。
汁は、煮干しダシ、椎茸ダシがよく使われます。
スープは醤油や味噌を組み合わせて作ります。
付け合わせは、細めに切った茹でたキャベツをのせるのが一般的です。
油揚げや馬肉、きんぴらごぼうを入れることもあります。
そして薬味も欠かせないですよね
赤唐辛子をベースにしてゴマや山椒を加えたものを油で炒めた「すりだね」と呼ばれるものをアクセントにのせます。
郡内地域では、うどんは庶民の日常食。
人口5万人規模の富士吉田市には、なんと60軒以上のうどん屋さんがあるんですよ
これはおよそ1000人に1軒のとても高い割合になります。
価格は1杯250-500円程度とお手頃なのも魅力です。
さらに、一般家庭では冠婚葬祭などの特別な日にも「うどん」でもてなします。
そのときは大皿に盛り付け、茹でた麺を、めいめいの器に入れて「つけ麺」感覚で食べることが一般的です。
では、なぜ富士吉田市を含む富士北麓で、うどんを食べるようになったのか?
理由は冷涼な気候と溶岩でできた土壌が、稲作に適さなかったため、代わりに麦を育てたということです。
江戸時代になると、富士参詣者向けにうどんの販売が始まりました。
お店を構えたわけではなく、一般の家を昼間だけ開放してうどんを提供したと言われています。その名残で、今でも看板も暖簾も掲げない店舗が多く見られます
吉田のうどんの発展は、郡内地方の産業にも大きくかかわっていました。
江戸末期から昭和にかけての基幹産業は、女性が携わる養蚕や機織。
男たちは他の土地に出稼ぎにいき、骨休みに家へ戻ると、忙しい女性たちに代わって炊事し、昼食として、うどんを打ちました。
吉田のうどんの特徴のコシ、硬さ、太さは男たちが飽食感を出すために考えた工夫だと言われているんですよ
さて、この「吉田のうどん」を広く知ってもらおうとキャラクター「うどんぶりちゃん」が
様々イベントで大活躍しています。
2008年に誕生、性格はこしが強くて粘り強い、「日本一」が口癖です。
うどんぶりちゃんをデザインした携帯ストラップなどのグッズも多数販売されています。
道の駅富士吉田のホームページはこちらです!
また新しい取り組みも始まっています。
県立ひばりが丘高校の学生と富士吉田市内の製麺業者が共同で、
新たに種類の麺を開発しました。
一つは竹の炭「竹炭」を混ぜた黒い麺。ヘルシーで肌によいと人気を集めています。
もう一つは、「顎砕き」というコシの強さが自慢の麺。
従来からある吉田のうどんに新しい風を吹き込む活動としていま注目を集めています
そして「吉田のうどんコロッケ」も共同開発。
「もっちりな新食感」と評判も上々のようです。
このように地元が中心となって吉田のうどんを盛り上げています
地域が一体となってこそ町興し、吉田のうどんを拠点に地域の絆も強くコシのあるものになると素敵ですね!
「やまなしINDEX」を放送後にホームページでもお聞きいただけます。
是非お楽しみ下さい!