八ヶ岳おろし

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寒くて乾燥した冬がもうすぐそこまできています。
そろそろ「八ヶ岳おろし」という言葉も聞こえてくる季節になりました。

山から吹きおろす風dashを「おろし」といって、代表的なものに、
兵庫県の六甲おろし、群馬県の赤城おろしがあります。

山梨でも外に「笹子おろし」があります。
「おろし」は風が吹きおろしてくる山の名前を付けることか多いそうです。


八ヶ岳おろしは、
西高東低の冬型の気圧配置のときに、低気圧に向かって吹き込む北寄りの強風のこと。
日本海側から、八ヶ岳を越えて、南側のふもとから甲府盆地に吹き下ろします。


八ヶ岳の一つ、権現岳は昔「風の三郎岳」と言われ、八ヶ岳おろしは別名「三郎風」と呼ばれていたとの説もあります。
この風は凄まじかったそうで、北杜市には「風きり」と呼ばれる赤松の防風林がつくられました。
さらには暴風雨除けの神社「風の三郎社」も建てられました。

ちなみに宮沢賢治の童話「風の又三郎」の基となった作品の中には八ヶ岳や富士川などの名前が出てくることから、
八ヶ岳の三郎風の話をヒントに書かれたものではないかとも言われているんですよhappy01


八ヶ岳おろしは「空っ風」とも言いますよね!

冬から春先にかけてみられ、冷たくて乾燥しているのが特徴です。
冷たいのは、標高の高い地域の冷気を一緒に引きずりおろすためで、乾燥しているのは、
八ヶ岳を越えるときに、日本海側に大雪をもたらして、大気中の水蒸気の量が減少するからです。
そのため、日本海側は大雪、太平洋側は晴れて乾燥した天気となります。


この寒さと乾燥はインフルエンザの流行しやすい環境をつくります。
インフルエンザウイルスは、湿度が低いと空気中に広がりやすく、
人ののどの粘膜も乾燥するため、ウイルスの侵入を受けやすくなります。
 
今シーズンの県内は、まだ流行はありませんが、県内の医療機関から患者の発生報告があります。
昨シーズンは、12月中旬に流行入りとなり、1月下旬にピークを迎えました。

まずは感染しないために予防することが大切です。
毎日の手洗いうがい、湿度を保つ、流行前のワクチンの接種など自分でできることから始めましょう。
もしインフルエンザに感染してしまったら、必ずマスクをして、早めに医療機関を受診しましょう。

 
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「やまなしINDEX」を放送後にホームページでもお聞きいただけます。
是非お楽しみ下さい!