きょうのインデックスは…甲府ゑびす講祭り
街路樹もすっかり色づき、秋もだいぶ深まってきましたね。
この時季、私が楽しみにしているのが、勤労感謝の日に開催される「甲府えびす講祭り」です。
えびす講祭りというと全国的に商売繁盛や五穀豊穣を願って行わる祭りですよね!
子供の頃から、このお祭りが近づくと、なんだかワクワクします
さて「甲府えびす講祭り」は、昭和4年に開催された
「全甲府恵比須講大廉売市」がその始まりです。
昭和4年といえば世界大恐慌が発生した年で、関東大震災からの復興の最中に、
昭和恐慌が重なり、日本経済は大きな打撃を受けました。
そんな情勢を打破し、景気を盛り上げようと官民一体になって始められたのが
「全甲府恵比須講大廉売市」です。
この「大廉売市」、不況下での開催でしたが、11月は、出荷したお米や繭の精算が行われる時期だったことから、多くの農家が日常品や年末年始の商品を買い求め大変賑わい、成功を収めました。
また「掛け売り」が一般的な時代に、「大廉売市」では現金精算を奨励したことから、市中に現金が周り景気も上向いたと言われています。
「大廉売市」は太平洋戦争で一時中断しますが、
戦後の「復興えびす講」や「甲府恵比須講商工祭」などと名前を変え、
昭和40年からは、現在の名前「甲府えびす講祭り」となり、盛大に開催されています。
今年で77回を迎える「甲府ゑびす講まつり」。
今回は、「東北復興支援大型店共同イベント」として、エクラン、岡島百貨店、山交百貨店、ココリの大型4店舗で一定額以上の買い物をすると、東北地方の商品がもらえる催しがあります。
甲府中心市街地だけでなく、美咲地区、朝日通り、甲府駅前、池田地区の各商店会でも個性豊かな「えびす講まつり」が同時に開催されるそうです。
かつて、売り上げ向上や景気の上昇などを願い、始められた「甲府えびす講祭り」。
甲府の市街地に県内各地から多くの人が押し寄せ、みんながワクワクしながら買い物を楽しんだのでしょうね
この精神は今でも引き継がれ、今回もパレードや御輿を始め、訪れる人が楽しめるイベントも盛りだくさんです。
伝統ある「第77回甲府ゑびす講祭り」、11月23日には、ぜひ皆さんも足を運んでみてください
「やまなしINDEX」を放送後にホームページでもお聞きいただけます。
是非お楽しみ下さい!