きょうのインデックスは…縄文王国やまなし
縄文時代の中期、今から約5000年前を指しますが、
山梨は、国内で最も栄えた地域のひとつだったということを、皆さんご存知でしたか?
県内には縄文時代の遺跡が、なんと1900カ所も発見されており、貴重な土器も数多く出土しています。
では一体なぜ山梨がこんなに栄えたかというと・・・
当時の主食だったドングリが、よく取れたからだそうです
このようなことで、縄文時代は、主に東日本に人口が集中しており、中でも山梨や長野などの人口が多かったそうです。
もちろん当時は、徒歩以外の移動手段を持っていなかったわけですが、現在の東京や神奈川など南関東地域はもとより、新潟や群馬、福島などとも交流があったことを裏付ける出土品が確認されています。
道路や交通が整備されていない時代にもかかわらず、ずいぶん遠くの地域との交流があったんですね
縄文時代中期の土器は、特徴である縄の紋様のみならず、様々な装飾が凝らされており、芸術、文化的に最も成熟しているといわれています。
例えば、新潟県で発見される土器の特徴的な形として、刺々しく炎のような形状をした
火焔型土器が有名です。
ドーナツ型の突起や渦を巻く曲線が特徴的な土器は、北関東でよく見られます。
私たちが住む山梨で発見される土器は、曲線が水けむりのような形状の水煙土器や、
持ち手のようなものが付いた塔状把手土器(トウジョウトッテドキ)が有名です。
塔状把手土器
土器について、大変興味深いのが、広範囲にわたり交流があったにもかかわらず、自分の住んでいる地域の形状を頑なに受け継ぐという点です。
自分たちのオリジナルを大切にしていたんですね
さて、県立考古博物館では、今月28日から11月23日まで、
「縄文土器名宝展~縄文芸術の到達点~」を開きます。
今回の企画展では、東北や関東、信越地域の研究機関などから出展される貴重な土器が一堂に会します。
期間中は、縄文土器を実際に作ったり、当時の主食だったドングリを味わったりできるイベントも予定されていて、幅広く楽しめる内容になっています。土器が作れるなんて、面白そうですね
この秋、縄文土器に触れてみてはいかがですか。
最後に、山梨県からのお知らせです。
県では「やまなし節電県民運動」を展開しています。
県民の皆様には、一層のご理解とご協力をお願いします。
詳しくは、山梨県ホームページをご覧ください。
県民一丸となって頑張りましょう!
山梨県のホームページはこちらです。
「やまなしINDEX」を放送後にホームページでもお聞きいただけます。
是非お楽しみ下さい!