きょうのインデックスは…あけぼの大豆
日本の伝統食「納豆」「豆腐」、食卓に欠かせない「醤油」「味噌」など、
私たちの食文化を支えてきた大豆。
その中でも、身延町の特産品「あけぼの大豆」は、他の大豆と比べると、大粒で食べ応えがあり、
甘みやコクが強く、風味に優れています。
身延町曙地区で栽培されてきたため「あけぼの大豆」と名付けられましたが、
別名「十六寸(とうろくすん)」とも呼ばれています。
豆を10粒並べると六寸、およそ18センチになるからなんだそうです。
これだけ大きいと重さもありそうですよね。
一般的な大豆が100粒あたり30グラムであるのに対して、あけぼの大豆はなんと倍の60グラムにもなります。
大粒に育つ理由はあけぼの地区の昼と夜の寒暖の差と痩せた土壌にあるそうです。
このあけぼの大豆、曙地区以外で栽培されると1年目は「あけぼの大豆」として育ちますが、2年目以降は「大粒」という特長が失われて、小粒になってしまう性質があるんです。
さらに生産量が限られているため「幻の大豆」とも言われているそうですよ。
さて、あけぼの大豆の生産が始まったのは、明治時代からです。病気に強く、収穫は秋と、害虫の被害が少ないためこの地域で広く栽培されるようになりました。
しかし、高齢化が進み、生産量は減少してきました。
あけぼの大豆は、優良種子の確保が難しく、現在、種子の栽培しているのが2件しかないことが生産量の少なさに拍車をかけています。
このため、あけぼの大豆のブランド化や団地化による生産、加工施設の整備など、様々な取り組みを地域一体となって実施しています。
あけぼの大豆を原料にした「きなこアイス」や「ゆば丼」のレトルト商品などの販売を行っているそうです。
県内では、農業と加工、販売を組み合わせた6次産業を目指す試みが広まりつつあります。
農産物をそのまま販売するだけでなく、加工し、付加価値の高い商品としてレストランやお土産店で提供することで、これまでより高い収益性が見込まれ、観光や新たな事業も期待されます。
あけぼの大豆は、10月には枝豆として、11月には大豆としての収穫期を迎えます。
この10月の週末に身延町内の6つの会場で「枝豆収穫体験」が行われます。
その枝豆は、シャキッとした独特の歯ごたえと、口の中に広がる爽やかな甘みで食べ始めると止まらなくなるそうですよ
※こちらをクリックすると大きな画像でご覧いただけます(PDF:約5.5MB)
詳しいことは、身延町役場などへお問い合わせください。
山梨の伝統のある農産物が更に発展していくといいですね
「やまなしINDEX」を放送後にホームページでもお聞きいただけます。
是非お楽しみ下さい!