きょうのインデックスは…富士川
富士川は、熊本県の球磨川、山形県の最上川と並ぶ日本三大急流の一つ。
山梨県と長野県の県境にある鋸岳(のこぎりだけ)を水源とする釜無川が、市川三郷町内で笛吹川と
合流して富士川となり、静岡県の駿河湾まで注ぐ、全長128kmの一級河川です。
豊かな自然を彩っている富士川は昔、山梨県と静岡県を結ぶ水路として重要な交通路でした。
当時、江戸などへの流通ルートは、人力か馬で、笹子峠を越えていくか、駿河を通るしかありませんでした。
しかし今から400年前の1602年、徳川家康からの命令で「安全な水路」として開拓され、水運が始まりました。
主な積荷は「米」や「塩」。
「下げ米、上げ塩」と呼ばれ、下り荷は甲州や信州から幕府への「年貢米」、
上り荷は「塩」などの海産物が中心でした。
海のない内陸部にとっては、塩は貴重な栄養源だったんですね。
さらに日蓮宗総本山のある身延への旅人も利用し、富士川界隈は大変なにぎわいをみせていたそうです。
明治時代になり新しい時代を迎えると、幕府への米輸送がなくなり、
さらに中央線ができると陸上輸送が主流となり、水運は衰退
昭和3年、現在のJR東海身延線が開通すると、富士川は水運の役割を終えました。
さて、現在の富士川といえば、身延町でその急流を活かして、新たな取り組みが始まっています。
それは「富士川ラフティング」。
ラフティングとは、ラフトというゴム製のボートなどを使って川下りをするレジャースポーツです。
パラグライダーやダイビングのような気軽に体験できるスポーツとして人気を集めています。
特に、アクセスのいい激流河川の人気が高いということで、富士川は今後、全国的にも人気のスポットになっていく可能性がありますね
また、最近ではハッピーラフティングツアーなどの婚活イベントや洪水災害時のボランティア協定などでも、話題になっています。この「富士川ラフティング」が新たな町興し、または雇用の機会を生み出すなどの起爆剤になるといいですね
同時に、富士川水運をよみがえらせようというプロジェクトも始まっています。
ラフティングと合わせて、富士川に関心を持つきっかけになると素敵ですね
最後に、山梨県からのお知らせです。
県では「やまなし節電県民運動」を展開しています。
県民の皆様には、一層のご理解とご協力をお願いします。
詳しくは、山梨県ホームページをご覧ください。
県民一丸となって頑張りましょう!
山梨県のホームページはこちらです。
「やまなしINDEX」を放送後にホームページでもお聞きいただけます。
是非お楽しみ下さい!