2011年7月アーカイブ

きょうのインデックスは…「深沢七郎」


山梨が生み出した名作家、深沢七郎をご存知ですか?

深沢は、
姥捨山伝説をもとに信州の寒村に住む人たちの生活を描いた作品「楢山節考(ならやまぶしこう)」や、戦国時代の笛吹川の畔に住む貧しい農民の暮らしを描いた「笛吹川」など、数多くの作品を世に送り出した昭和を代表する作家です。

実は、深沢はギタリストnotesでもあったんです。

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大正3年、石和町市部で印刷業を営む家の4男として生まれました。

石和小学校から日川中学校(現在の日川高校)へ進学しますが、成績が振るわなかったことから、深沢は小学生の時の担任・岩間先生の家へ預けられることに。ここでの生活が深沢の転機となります。

先生の家が農家だったため、そのときから農業に親しむようになり、ギターや囲碁、映画などといった娯楽にも興味を持ち始めます。
その一方で、デュマの「椿姫」、アベ・プレボーの「マノン・レスコー」を読み感動を覚えた
深沢は、詩の制作を始めました。

中学を卒業すると、東京の薬店、パン屋に住み込みで働きますが、いずれも1週間ほどで辞めてしまいます。転々と生活する中、本格的にギターを習い始めます。昭和9年、胸を病み、その年に受けた徴兵検査では不合格となり、徴兵を免れます。

昭和14年、第1回ギターリサイタルを開催。戦時中にもかかわらず、17回も公演を行いました。
その10年後、芸名「ジミー・川上」で旅回りバンドを結成。昭和29年には、「桃原青二」の芸名で日劇ミュージックホールの正月公演に特別出演を果たします。


そんな中、昭和31年、「楢山節考」を執筆、中央公論新人賞に応募し、見事、新人賞を受賞します。その後も年に数本の割合で新作を発表し、作家としての地位を確立した深沢に、またも転機が訪れます。

中央公論に発表した小説「風流夢譚(むたん)」の内容に、民衆が皇居を襲撃する部分などが描かれた部分などがあり、右翼テロ事件が勃発します。いわゆる「嶋中事件」がきっかけで、深沢は逃亡、定住地のない放浪生活が始まります。

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逃亡生活中も新作の発表を続け、昭和40年埼玉県に新しい定住地「ラブミー農場」を開きます。その後も様々な事業に取り組みますが、昭和62年、病に倒れ、その破天荒な人生に幕を閉じます。
 

さて、県立文学館では、この秋、
深沢七郎の企画展「深沢七郎の文学 『楢山節考』ギターの調べとともに」の開催が予定されています。

夏の企画展では特設展「手紙を書こう 作家の手紙をお手本に」(7月23日~8月28日)が開かれます。

この夏、深沢七郎をはじめ、山梨ゆかりの作家の作品に触れてみてはいかがでしょうか。

山梨文学館のホームページはこちらです!
 





最後に、山梨県からのお知らせです。

県では「やまなし節電県民運動」を展開しています。
県民の皆様には、一層のご理解とご協力をお願いします。
詳しくは、山梨県ホームページをご覧ください。
県民一丸となって頑張りましょう!

 山梨県のホームページはこちらです。



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「やまなしINDEX」を放送後にホームページでもお聞きいただけます。
是非お楽しみ下さい!

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きょうのインデックスは…「はやて」



今日はスタジオを飛び出して、市川三郷町ある山梨県警察本部の航空隊基地に行ってきました。

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ヘリコプター「はやて」の機体は17m、さわやかなブルーとシルバーを基調としていて、機体の前方に赤のラインが入っています。
機体を持ち上げるプロペラの羽根は4枚、1枚の長さは7mもあります。

この「はやて」が山岳救助や事件・事故などに迅速に対応して、私たちの安全を守っているんですね~confident

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「はやて」は、昭和58年に導入されてから、さまざまな場面で活躍してきました。

昭和60年に多くの犠牲者が出た群馬県御巣鷹山での日航機の墜落事故への救助支援や、
平成10年に長野県で開かれた冬期パラリンピックでの警衛警備支援、
そして最近では、3月に起きた「東日本大震災」の被災地へ向かい、医薬品などの緊急物資の輸送や、行方不明者の捜索、津波への注意を促すための海岸沿いでの広報活動を行いました。

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はやては、1時間に最大243キロメートル飛行することが出来、航続距離は783キロ。
例えば、山梨県から岡山県まで、最大速度で、およそ3時間で行くことができます。

ここ航空隊基地から5分で甲府市街上空に到着できて、地上のパトカーよりも早く現場に到着することもあるんですcoldsweats02


ちなみに、はやて、その名前の由来は、戦国武将「武田信玄」の軍旗に記された、
「疾きこと風のごとく」という孫子の句から来ているんですって。


この「はやて」ですが、搭乗人員はパイロットを含めて15名、その大きな機体の中には「3名分」の患者輸送用の担架を装備しています。


「はやて」は現在2代目でして平成16年に更新されました。
機体が点検中のときには、本県のもう一機のヘリ「あかふじ」が機動し、どんなときでも直ぐに対応できるよう協力体制で運営されています。


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只今、夏の行楽シーズンですね!
しかし、7月の交通事故件数は268件、去年に比べ増加upしています(H23.7.18現在)。

sun夏の暑さや行楽による疲れ、不慣れな道や渋滞時の運転、休暇による開放感からの速度超過や飲酒運転など、ちょっとした不注意から重大事故へと繋がってしまう危険性が非常に高い時期です。

このため県では7月21日から8月20日まで、「夏の交通事故防止県民運動」を実施し、
事故防止を図っています。

詳しくは山梨県のホームページをご覧下さい。


交通事故は、当事者はもちろん、周囲の多くの人をも悲しませ、ただ一時のみならず、長き将来に渡って、悲惨な傷跡を残してしまいますthink

わたしたち県民の命を交通事故から守るために、「はやて」が今も空から見守っていますが、皆様も、早めの休憩や計画的なドライブなどにより、楽しいシーズンを過ごしましょう。



最後に、山梨県からのお知らせです。

県では「やまなし節電県民運動」を展開しています。
県民の皆様には、一層のご理解とご協力をお願いします。
詳しくは、山梨県ホームページをご覧ください。
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きょうのインデックスは…「富士山レンジャー」


7月も中旬を迎え、いよいよ本格的なsun夏山シーズンですね。
山梨県には富士山をはじめ、北岳など国内有数の山岳があります。

特にfuji富士山は世界的にも有名で、登山客はもとより、山麓に広がる青木ヶ原樹海の豊かな自然と涼を求め、この時季多くの人が訪れます。

しかし、富士山を訪れる人の中には、貴重な植物を持ち帰ったり、木に名前などを刻みつけたり、そしてゴミを捨てる人などが後を絶ちませんthink

これらの行為を監視し、指導しているのが「富士山レンジャー」です。
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富士山レンジャーは現在、four名。
名誉隊長には、世界的アルピニストの野口健さんが就いているんですよ。

富士山レンジャーの主な任務は、富士山麓の環境を守り、自然を保護することで、日々、巡回によるeye監視活動や指導、そして啓発活動を行っています。

例えば、「きれいな花だから・・・」、とか「珍しかったから・・・」という理由で動植物や岩石などを持ち帰る行為は、場所によっては違法となります。
富士山など国立公園法の指定を受けている区域には特別保護地域という、厳しく規制された場所もありますので、気をつけてくださいねdanger

また、これら以外でも、登山道などで人を追い越したり、歩きにくい部分を迂回して歩いたりした結果、希少な植物を踏み荒らしてしまうこともあります。
悪意のない行動でも、自然破壊に繋がってしまうことがあるので、気を付けたいですねdanger
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富士山レンジャーは、自然保護についての理解を広めるため、school小中学校などで啓蒙活動を積極的に行っています。富士山麓の清掃や環境教育へも力を入れていて、自然を守ることの大切さを伝えています。

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今回話を伺った富士山レンジャーの滝島さんによると、この時季富士山では
「富士ハタザオ」という白くて小さな花が見頃を迎えているそうです。登山道沿いにもあるそうですので、ぜひ見つけてみてくださいねwink
 
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自然環境を守る富士山レンジャーの任務は、山梨県が静岡県とともに目指している、
富士山世界文化遺産登録の取り組みにも重要な役割を果たしています。

ぜひ皆さんも、富士山の環境保全にご協力ください。




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県民の皆様には、一層のご理解とご協力をお願いします。
詳しくは、山梨県ホームページをご覧ください。
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きょうのインデックスは…県立大のやまちゃん



「ゆるキャラ」の愛称で親しまれている全国各地のご当地キャラクターが、人気を集めていますよね。
最近では、大学にもオリジナルキャラクターいるんですよ。


そのひとつが、山梨県立大学のキャンパス・キャラクター「やまちゃん」です。
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2010年4月、山梨県立大学の独立行政法人化を記念して、キャンパス・キャラクターを公募。
学外やプロによる作品も数多くエントリーする中、
当時、県立大の学生であった長田夢子(おさだゆめこ)さんの作品が選ばれました。


やまちゃんは、山をかたどった三つの小さなツノが特徴。

スタンダードカラーは山梨県を囲む山をイメージした新緑のグリーン
県立大のフレッシュさ、未来へ繋がっていくようなイメージも感じさせてくれます。

そしてお腹には県立大の校章があり、愛くるしい顔が私たちを惹きつけますlovely
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このやまちゃん、2010年12月に開かれた、全国大学生活協同組合連合会が主催の
「全国活動交流セミナー2010」の中で行われた「オリジナルキャラクターコンテスト」twoに選ばれていますscissors

今後は、大学の知名度アップを兼ねて、大学のオープンキャンパスをはじめ、
movieやまなし映画祭などに参加する予定です。
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さて、県立大学は、県立女子短期大学と県立看護大学を統合し、国際政策・人間福祉・看護の3学部と看護学研究科からなる4年制大学として、2005年に生まれ変わりました。
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建学の理念は、グローバルとローカルを兼ね備えた「グローカル」な知の拠点となること、未来の実践的な担い手を育て、地域に開かれ、地域と向き合う大学です。

県立大学は、地域貢献大学として、福祉や住民の生活・文化向上など、地域社会の発展に寄与するという大きな使命があり、山梨から日本、世界へと貢献する「人づくり」を進めています。


そして、県立大学では、7月23日(土)、24日(日)の2日間、オープンキャンパスが行われます。
もちろん、やまちゃんも参加しますよ。事前の申込みが必要なため、詳しくは山梨県立大学ホームページをご覧ください。

山梨県立大学ホームページはこちらです。


その他、山梨県立宝石美術専門学校、産業技術短期大学校、農業大学校などでもオープンスクールや学校説明会の実施を予定しているので、参加を希望する方はホームページなどをチェックしてみてください。




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きょうのインデックスは…新名庄川


桂川の支流、富士山の湧水を水源とする、新名庄川
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新名庄川の親水域


日本の原風景を思わせるような情緒的な川は、camera写真の撮影スポットとしても有名で、
cherryblossom桜の季節になると多くのカメラマンが訪れます。

忍野村と山中湖村を流れる新名庄川は、2007年に国土交通省が行った
「魅力ある関東のいい川づくり」コンテストで、twoに選出されたんですhappy01

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新名庄川の橋



河川の整備は、私たちが安心して生活していくために必要不可欠なもの。
最近では、環境や地域の歴史文化に配慮した川づくりが盛んに行われています。

新名庄川は、昔ながらの景観を損なわないよう、ブロックなどを使わず、「木の杭」で川岸の侵食を防ぐ工事をしたんです。水源が富士山からの伏流水で、水量の変化が少ないこともあって、この方法が取り入れられました。

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新名庄川の木杭護岸


また水温や水量が一定で、穏やかな流れから新名庄川は、貴重な動・植物の宝庫にもなっています。ここには「準絶滅危惧種」に指定されている単子葉植物の「ミクリ」が絶滅の危機から守られています。
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ミクリ


高度成長期、河川整備というと、安全のみが重視されてきました。
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 昔の護岸工事

20年ほど前から、環境意識の高まりを受け、自然と調和した川づくりが全国的に推進されてきました。
しかし、当時は、いくつかのモデルに当てはめた整備が進められたため、問題点が浮上。
その後、新名庄川のような、その土地の歴史や文化を尊重した川づくりをしようという動きが活発になり、2006年、それらを考慮した「多自然川づくり」が始まっていきました。

そう考えると、新名庄川は、「多自然川づくり」の先駆けとも言えますよねwink

私たちが安全・安心な生活をするということと、自然環境を守ることは、両立できるんですね。
山梨県では、単に型を真似るのではなく、一つ一つの川をよく観察して、その地域の歴史・文化に合った整備を進めています。

このような川が、もっともっとup増えていくといいですねhappy01
 



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