きょうのインデックスは、 「御勅使川(みだいがわ)」
甲府盆地西部を流れる富士川水系の1級河川、御勅使川。
早川町と旧芦安村の堺にある巨摩山地を水源として、下流に向かって広大な扇状地が形成されています。
川の長さは18.8キロメートル。長さは短いですが、勾配は2.7%にも及ぶ日本屈指の急流です。
当時、御勅使川は「みでい川」と呼ばれていました。
一説には大雨が降ると水が出る、水出る川、「みでい川」からきたと言われています。
山梨県の水害の歴史は古く、御勅使川は、平安時代初期の825年に氾濫し、
甲府盆地に大きな被害をもたらしました。
その被害状況を当時の甲斐の国の国司「分屋秋津(ふんやのあきつ)」が朝廷に報告。
朝廷からの勅使(使者)が来て、水防を祈願したことから「御勅使川」になったとも言われています。
戦国時代になって、武田信玄が甲府盆地の治水工事を行ったことは有名ですよね。
1541年、信玄が21歳の時、甲斐の国主となり、その翌年、御勅使川が氾濫。
甲府盆地が一面、河原化したと言われています。
それを目の当たりにした信玄は、治水事業の必要性を感じ、「信玄堤(しんげんづつみ)」をはじめ、流れを分流させ力を弱める「将棋頭(しょうぎがしら)」、扇状地の一番上の方で流れの方向を変える「石積出(いしつみだし)」などの工事を行い、人々を水害から守りました。
これらの「御勅使川旧堤防」は、2003年、国の史跡名称天然記念物に指定されています。
さて、毎年5月は水防月間、これから梅雨や台風シーズンを迎えるにあたって、
今年も富士河口湖町の八木崎公園で「山梨県水防訓練」が行われました。
また6月は、土砂災害防止月間です。
梅雨の長雨や集中豪雨による土砂災害に備えるため、県では、小学生を対象とした砂防移動教室や、住民参加による実働避難訓練を6つの市と1つ町で行ないます。
山梨県は周囲を急な山々で囲まれているため、急流河川が多く、地質も脆弱なため、台風や集中豪雨などにより土砂災害が起きる恐れのある危険な場所がたくさんあります。
人々の命や財産を守るために行われてきた治水砂防事業。
災害から身を守るためには、早めの避難、そして普段からの心がけも大切ですね
最後に、山梨県からのお知らせです。
県では「やまなし節電県民運動」を展開しています。
県民の皆様には、一層のご理解とご協力をお願いします。
詳しくは、山梨県ホームページをご覧ください。
県民一丸となって頑張りましょう!
山梨県のホームページはこちらです。
「やまなしINDEX」を放送後にホームページでもお聞きいただけます。
是非お楽しみ下さい!
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