きょうのインデックスは、 「南部茶」
新茶の美味しい季節となりました
温暖な気候に恵まれ、美しい森林地帯が広がる、ここ南部町は、
この時期を代表する「南部茶」や「たけのこ」などの名産地です。
5月に入り、出荷の最盛期を迎えている南部町ですが、町全体で年間の出荷量は、およそ270トン。
県下最大のお茶の産地です。
さて、皆さん、山梨県南部にお茶の名産地ができたわけをご存知ですか?
この南部地域、かつては桑畑だったんです。
養蚕の衰退とともに、静岡に近く、温暖な気候で降水量も多いという特性を生かして、
お茶の栽培を始めました。
他の地域に比べて、栽培面積が比較的小さい南部町ですが、その分手間をかけて品質の高いお茶を育てています。特に夏場の草取り、これを欠かすといいお茶はできない、といいます。
南部で作っているお茶の種類は、「やぶきた茶」です。
やぶきたは、明治から昭和の初めにかけて杉山彦三郎が選抜した優良品種です。
このお茶の特徴は、深い香りと柔らかい舌触り。
しかも柔らかさの中に、お茶特有の渋みもしっかりと味わえます
また、渋みの元になるカテキンの量が多いのも特徴のひとつ。
カテキンは、殺菌作用、抗酸化作用があり、体にとても良いと言われます。
ここで、地元のお茶農家の方に好まれる、カテキンを生かした独特の飲み方をご紹介しましょう。
それは、葉や茎の形が一部残るお茶の粉をこさないで、そのまま水で溶いたもの。
爽やかでほんのり甘い香りがふわ~と広がります
こちらは、お茶そのものを味わうことが出来、栄養も豊富なので、
夏の農作業の時期によく飲まれています。
南部の初夏の香りは、地域の特性を知り尽くし、大切に守ってきたからこそ味わえるもの。
ぜひ地元、山梨の南部茶をみなさんにも味わっていただきたいです・・・
最後に、山梨県からのお知らせです。
現在、県では「やまなし節電県民運動」を展開しています。
東日本大震災の影響で、電力供給不足が生じています。
夏場は電力需要がピークになり、より深刻な電力不足が予想されます。
県民の皆様の、節電に対する一層のご理解とご協力をお願いします。
県民一丸となって、この危機を乗り越えましょう!
詳しくは、山梨県ホームページをご覧ください。
山梨県のホームページはこちらです。
「やまなしINDEX」を放送後にホームページでもお聞きいただけます。
是非お楽しみ下さい!
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